フランスの助産師 フロランス・グレシエさんに、いろいろとインタビューさせてもらった。
ペリネケア（骨盤底筋群のケア）はもちろんのこと、
フランスでの妊娠、出産、産後のいろんな状況、
あるいは不妊治療や保険制度について、
フランス社会でのいろんな考え方とかも話してもらった。
やっぱり本やネットからだけの情報と、
実際にその場所を訪れて、現場で仕事をしているひとの話を聞くのとでは、大きく違う。
実際に会って話を聞くと、伝わってくる内容がリアルなんだよね。
なにより、日本と前提条件がまったく違う。
例えば、子育てについての補助金ひとつとっても、どんな状況で受け取るかで意味合いが違う。
フランスの社会のあり方、家族のあり方に触れた上でないと、制度について聞いても、自分の受け取り方が全然違うなぁとすごく感じた。
やっぱりリアルって大事だ。
一番強烈に印象に残っていること。
日本ではシングルマザーとして、ひとりでがんばってるひとが少なくないけど、フランスではサポートが手厚いと聞いてたから、
実際にはどうなんだろうと質問したときのこと
「え？
シングルの状態でずっといるの？？
すぐに新しいパートナー見つかるでしょう？」
的なことを言われて、愕然・・・
そうか、ここはアムール（愛）の国だった。
離婚しても、それが子連れでも再婚率がものすごい高いんだって。
再婚までしなくて、事実婚とかもすごく多い。
もちろん、全員が全員ではないのだろうし、個々の親子関係でも違うのだろうけど。
子どもいるとかいないとか
離婚してるかどうかとか
そんなの関係なしに、みんな恋愛して、
そして新しいパートナーを見つけるんだって。
養子とかステップファミリーとかも全く普通のことだから、血縁にこだわることなく
そこで新しい家族ができあがる。
恋愛最強。(￣▽￣;)
そして
休日に公園の光景をみて、またびっくり。
たくさんの家族連れがいた。
スマホ見てるひとなんて、ほとんどいなくて、みんな話をしたり、一緒に遊んでる。
休みの日に、ショッピングセンターに買い物に行くとか、ゲームコーナーで遊ぶとか、まずないらしい。
（そもそも、日曜日はお店が休み）
なんか、あの光景と空気感で、
あー、こういうことかぁ・・・って思った。
お金を使わないで、贅沢に時間を過ごすんだなー。
（と思ったら、フランスは所得があまり高くないのも理由のひとつらしい）
２４時間営業の店なんて、ほとんどないけど、
残業ほとんどないから定時で帰る。
１週間の平均残業時間は５１分。
要するに１日１０分。
全体の半分のひとが年に１回も残業しないんだって。
だから、早く家に帰ってゆっくりごはんを作って家族団らんがあたりまえなんだねー。
お洒落の国とは言うけれど、ブランドものにも興味がないひとがほとんどだし、服装にもそんなに頓着しない。
マタニティの服なんてわざわざ買わずに、パツパツの服のまますごすんだって。
まぁ、ぼくの見聞きした範囲だから、違ってるところもあるとは思うけど、
なんかモノや時間に追われてない感じが、すごく伝わってくる。
この前提があっての、フランスの制度なんだなぁ。
詳しくは、またアップするので、お楽しみに〜！
そうそう。
８月２日（水）に駒形依子先生と今回の旅の報告会を開催するので、よかったらどうぞ〜。
まぁ、報告会というよりは、フランスの土産話をしながらお茶会って感じだけどね。
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