前回のお話
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『「こころ」はいつからあるんだろう。その2』
たったひとつの細胞から始まった生命。
これは進化の歴史をみてもそうだし、受精卵がどんどん細胞分裂を増えて人になっていくことをみても、そう言える。
たったひとつの細胞から始まって、60兆個の細胞が集まったいまのひとの体になる。
心臓のはたらきと血液循環を発見した17世紀の医師ウィリアム・ハーヴェイが
『生命それ自体が運動の連続である』
ということを言っている。
よくよく考えれば、細胞ひとつひとつが運動(活動)をして、その積み重ねが生命になってるんだよね。
細胞というのは、
必要なもの(酸素や栄養)を受け取って、
不必要なもの(老廃物や二酸化炭素)を手放して、
そして活動をしている。
1個の細胞の時も、60兆個の細胞の集まりで人となっても、ひとつひとつの細胞が同じように活動をしている。
細胞が1個の時か、10個の時か、100個か、千個か、100万個か・・・
どの時点で「こころ」が生まれるかはわからない。
1個の細胞の時からあるのかもしれないし。
ただ、受け取ることと手放すことをしながら、ひとつひとつの細胞が活動していることを思うと、
そして、
こころとからだが切り離せないものであることを思うと、
必要なものを受け取る。
不要になったものを手放す。
ということは、からだにとっても、こころにとっても同じように大切なことなんだろうね。
本来はなにが必要でなにが不要かだなんて、考えなくてもわかっていた。
それなのに日々の中でストレスや忙しさや、悲しいこと、つらいことが積み重なっていくとだんだんとわからなくなっていく。
手放さないといけないものを、いつまでも握りしめていたり。
受け取ればいいものを、かたくなに拒否したり。
すると、こころというのは本来のすこやかな状態からずれていってしまう。
いつまでも握りしめているから
いつまでも拒否しているから。
からだの基本的なはたらきを見つめてみると、こころにとっても同じように、
受け取るもの
と
手放すもの。
をシンプルに見極めることこそが大切なんじゃないかと、そんなふうに思う。
自分にとって「受け取るもの」と「手放すもの」は、いったいなんなんだろうね。
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