堕ろしたこと、流れたこと。 | 堀江昭佳オフィシャルブログ「『こころ』と『からだ』の悩みを解決する しあわせ女子のための処方箋」Powered by Ameba

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婦人科漢方専門・子宝のスペシャリスト 堀江昭佳が、西洋医学、漢方、心理学の3つの視点から、こころとからだの悩みを解決する方法をつづります。
「からだを整えるとこころが整い、結果的に夢が叶う」
そんな考え方を大切にしています。


44歳になられるYさんから、メッセージが届いた。


私は、32歳の時に一度妊娠しましたが、経済的な理由で、その時は、こどもをおろしました。
私が悪いのはよくわかっていますし、その償いはしなければと生きてきたように思います。
2年前に今の主人のこどもを妊娠しましたが、流産しました。
過去の過ちから、こどもを持ってはいけないのかと、また自分を責めました。

私は、体外受精してでも、こどもがほしいし、年齢的に時間がないと焦ります。毎月、生理が来るたびに一喜一憂するし、基礎体温を見るたびにナーヴァスになるので、先日思い切って体温計を捨てました。

主人は、協力的なひとですが、体外受精に関しては、ビジネス的な話だとどうしても納得いかないようです。
また、主人は、あまり焦ってないのか、天性の前向きな正確なので、子どもがいても、いなくても幸せ、自然に妊娠するのが一番いいんだと言います。

私たち夫婦は、私たちのことや、これからのことをよく話し合います。
仕事のことや生き方については、しっかり理解しあえても、子どものことは、わたしの感情がうまくついていけてなくて、いい理解や考え方ができません。

また、立場上のこともあり、どうしても仕事を優先させてしまう日々に、ちょっと心が折れてしまいそうです。
子どもがほしい、でも子どもができても・・・。と、とてもアンバランスな状態です。

一度、うかがってお会いしたいと思うのですが、こんな状態なので、万が一先生のところに行って、妊娠は無理という答えがはっきり出るもの怖いです。
こちらから、メッセージしておいて、なんだかぐちゃぐちゃですみません。


いろいろと迷うのは、すごく自然なこと。
それに、ぐちゃぐちゃで全然かまわないと思うんだよね。


まずYさんに伝えたいのは、堕ろしたことで、いつまでも自分を責めなくていいよってこと。
きっとね、妊娠がわかって、堕ろすことになった時、

たくさん迷って、
たくさん後悔して
たくさん自分を責めて

ずっと、ずっと、そんな気持ちを心の奥底に抱いて、今まで生きてきたんでしょう?



もう充分だよ。


こどもは、みんな母親のことが好き。
最初は、どんなに恨んだって、最後の最後まで母親を恨み続けるこどもがいるのかな。

たとえ、恨んだって、愛情の裏返し。
本当は、愛してほしいから、みつめてほしいから、優しくしてほしいから。
そんな気持ちの裏返し。

だから、ちゃんとありがとうって伝えてあげたらいい。

大切なことを気づかせてくれたこと。
たくさんのことを学ばせてくれたこと。
いろんなことを感じさせてくれたこと。

ひとつ、ひとつのことに「ありがとう」って伝えてあげたらいいとぼくは、思うんだよね。


いまのご主人と出会って、妊娠もされたんでしょう?
流産したのは、許されていないから?
もしも神さまがいるとしたら、赤ちゃんの命を使って、そんな罰を与えると思う?


誰がそんなことをするものか。
流産したのは、残念なことだけど、それは、ひとつの偶然。
あかちゃんは、空からお母さんを見てやってくるって言うけれど、流れるときは、ちょっと世界がどんなかなって見に来ただけっていう。

流産って、すごくつらい出来事だけど。
それは、妊娠できるよっていう、流れていった赤ちゃんからお母さんへのメッセージだと、流産の話を聞くたびに、ぼくはいつも感じる。



空に帰っていった赤ちゃんは、お母さんにどうあってほしいと思ってるんだろうね。
堕ろしたこと、流れたことで、お母さんが自分を責めてるのを、どんなふうに思ってるんだろうね。


お母さんに
幸せでいてほしいんじゃないのかな。
笑顔でいてほしいんじゃないのかな。



ぐちゃぐちゃなときは、焦って答えを出す必要もないと思うんだよね。
それに、
『感情がうまくついてきてなくて、いい理解や考え方ができません。』
ってあるけど、

いい理解や考え方をしないといけないのかな。
物わかりのいい子でいないといけないのかな。



いままで仕事を一生懸命されてきたんでしょう?
今も仕事に忙しくて、自分のことも後回しにして。
いっぱいがんばってきたんでしょう?



立ち止まって、考えてみて。


もう、自分自身を責めたり、否定しなくてもいいと思う。
自分の感情に正直でいたらいい。
蓋をしないで、自分の気持ちを受け止めてみてほしいな。



それとね、
ぼくは、相談された人に、無理だと伝えることって基本的にない。
だって、奇跡って、無理だと思った先に起こること。
そして、そんな奇跡みたいなことを、今までたくさん目にしてきたから。


なので、安心して、出雲に来てね。