不妊治療の助成金制度から思うこと。 | 堀江昭佳オフィシャルブログ「『こころ』と『からだ』の悩みを解決する しあわせ女子のための処方箋」Powered by Ameba

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婦人科漢方専門・子宝のスペシャリスト 堀江昭佳が、西洋医学、漢方、心理学の3つの視点から、こころとからだの悩みを解決する方法をつづります。
「からだを整えるとこころが整い、結果的に夢が叶う」
そんな考え方を大切にしています。



体外受精などの不妊治療の

国の助成金制度が平成28年から変わる。

すでに今年から移行期間として

制度自体が少し変わってきてるんだけど、


大きな変更点としては2つ。






助成回数が減って

合計6回までになること。







年齢制限がついて

43歳未満が対象になること。









いままでよりも

サポートが受けにくくなったのは確かで、

これだけ悩んでる人が多いのだから、

もっと手厚くしてくれたらいいし、

そもそも、







保険診療の対象になればいいのに。






と思う。







やっぱりちゃんと困ってる人に目を向けてくれる

政治であってほしいな。





(島根県ホームページより)






この回数が6回に減ったことと

年齢制限がついたことについて

ちょっと考えてみる。








いろいろ人によって感じるところは

あると思うから、

あくまでぼくの考えね。










6回という制限は、

それ以上回数を重ねても妊娠率が

あまり増えない。




というデータに基づいている。








もちろん現実には、

体外受精を10回以上して、

ようやく授かったという人も少なくない。





だから、

回数を重ねることに

意味が無いわけではないと思うんだよね。




ただ、




データという現実も直視しないといけない。





そこで、

でてきた回数だと思う。










でね、

助成金の回数が6回になったってのもあって

ちょっと思ったのは、








ひとによっては、

採卵と移植を毎月のように繰り返される人もあるけど、







1回1回を丁寧にしてほしいなぁって、

ぼくは思う。














肉体的にも、



精神的にも、



金銭的にも、





治療が負担になるのは、

間違いないわけで。














焦りがあったり、









治療を休む不安もあると思うけど、








だからこそ、















1回1回をていねいに、

自分の心と体を大切に

治療をしてもらえたらいいなぁと思う。









急がばまわれじゃないけれど、

お休みして、

しっかりと整えることが治療にもなる。



それが、

よりよい結果に結びつきやすくなるから。










年齢もね、

43歳になったら妊娠できないってわけじゃない。


もちろん妊娠率だけを考えれば

早いに越したことないよ。






でも、









いろんな事情があって





結婚が遅くなったり、





赤ちゃんを考えるのが遅くなったり






治療ができなかったり、






するわけじゃない?











そのひとと出会って


赤ちゃんを授かろうとするのは、


いまだからこそできることでしょう?







そういうのって、




ご縁




だと思うんだよね。











いろんな状況や、

データ的なものはあるけれど、







その人が妊娠するかしないかは、

医学的なデータもだけど、

縁も大事で





常に確率は50%だとぼくは思ってる。















不妊治療の助成金制度自体ができたのは

けっこう最近で2004年。

しかも当初は

「年間10万円、通年2年」

というものだった。






それが、

だんだんと手厚くなって今に至ってる。











不妊治療の理解も

以前に比べれば広まってきて、

ぼくが子宝相談をはじめた

たかだか9年前から思っても

隔世の感がある。







それ以前から携わっている人から見たら、

隔世の感どころじゃないと思う。







当時は、

すごく特殊なことのように思われてたから・・・










いまの不妊治療をめぐる状況や環境って

どうなんだろうって思うところもあるけれど、








いまの環境があるのは、

それまでにたくさんの人が

努力してきてくれたおかげだなんだよね。






体外受精の技術とかだって、

40年前だったらなかったんだもん。







そう思うと、

なんか、

ありがたいなぁって。




そんなふうに思うんだよね。