夏から秋へ、秋から冬へ。 〜眠りについて (下)〜 | 堀江昭佳オフィシャルブログ「『こころ』と『からだ』の悩みを解決する しあわせ女子のための処方箋」Powered by Ameba

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婦人科漢方専門・子宝のスペシャリスト 堀江昭佳が、西洋医学、漢方、心理学の3つの視点から、こころとからだの悩みを解決する方法をつづります。
「からだを整えるとこころが整い、結果的に夢が叶う」
そんな考え方を大切にしています。


眠りの話の続き。

夏から秋へ、秋から冬へ。~眠りについて(上)~



秋になってきて、

夜、いまいち眠れないなぁ。

なんて思う人が増えるんだけど、

そんな感じはない?




これは、

日の長さに睡眠時間が影響を受けるから。






昼の長い夏に比べて、

昼の短い秋や冬っていうのは、

睡眠時間が長くなる傾向があるんだよね。






秋は、

夏から冬に向かう季節の変化に

体が睡眠時間を長くしていくのが

追いついてないから、

なかなか眠れなくなっちゃうというわけ。









この眠りに関わるホルモンが

メラトニン。





このメラトニンは、

朝日を浴びた14~16時間後に

たくさん脳から分泌されて、

眠くなるようになってる。

しかも、

たくさん分泌されたほうが

眠りの質がよくなることがわかってるんだよね。







なので、

ぜひ、朝日を浴びることを心がけよう~。







ちなみに、


寝室の遮光カーテンはおすすめしない。








それは、

自然光で部屋が明るくなってくるのを

脳はしっかりと感じているので、

遮光カーテンにしてしまうと、

このメラトニンの分泌に影響するからなんだよね。







さらにいうと、

このメラトニンは、

女性ホルモンのバランスにも深く関わっている。




昔、電気が普及する前、

北極近くに住むエスキモーやイヌイットの女性は、

冬になると生理が止まっちゃう人が多かったんだって。





北極近くの冬は、

昼が本当に短くなって、

1日のほとんどが夜。






冬に極端に日照時間が短くなると

メラトニンが大量に分泌されて

生理が止まっちゃう。




そして、春になってきて

太陽の光が増えてくると

生理が再開する。





詳しくは、こちら(英文)
↓  ↓  ↓
「Menstural Health in Women's Lives」 







ここで大切なことは、

太陽と睡眠が女性ホルモンのバランスに

非常に深く関わっている


ということ。





メラトニンが多くなると生理が止まるなら、

少なくしたほうが生理に良いのか?

というわけではなくて、

バランスが大切なので、悪しからず。







まぁ、

難しい理屈とかは置いといて、



朝日を浴びて、

よく眠ろうね~!










なんかね、

いろんなデータや理論とかがあるけど、

結局、

自然のリズムに合わせた昔ながらの生活が

人間の体には合ってるんだろうなぁって

ぼくは、つくづく思うんだよね~。











ちなみにこれは、

北極に近いフィンランドの。
↓    ↓    ↓
夏と冬の1日を5分に短縮した映像。

日照時間の差にびっくりする。