秋の知らせ。 | 堀江昭佳オフィシャルブログ「『こころ』と『からだ』の悩みを解決する しあわせ女子のための処方箋」Powered by Ameba

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婦人科漢方専門・子宝のスペシャリスト 堀江昭佳が、西洋医学、漢方、心理学の3つの視点から、こころとからだの悩みを解決する方法をつづります。
「からだを整えるとこころが整い、結果的に夢が叶う」
そんな考え方を大切にしています。


うちの庭にはギンモクセイの木があって、

毎年、その花の香りがしてくると

秋が来たんだなぁって思う。





でも、今年は、その香りがしない。





ひいおじいさんが神門通りで創業した大正13年には、

すでにこの木があったそうだから、

樹齢100年くらいにはなるんだろう。





むかしは、青々と葉を生い茂らせてたのに、

ここ数年、どんどんと勢いがなくなってきて

枯れ枝が目立つようになってきた。







見上げると、

葉っぱがスカスカ。

昔は、

空が見えないくらいだったのになぁ。




虫なんてよせつけないような葉だったのに、

あちこち虫に食べられて、

葉っぱは穴だらけ。





いつの間にか、

幹にはきのこまで生えてきて、

しかも、だんだん増えてる。






以前は、よじ登ることのできた木の幹も、

叩くとなんだか空洞ができてそうな

軽い音がする。






やっぱり弱ってるんだね~。









小さい頃は、

ギンモクセイの木があんまり好きじゃなかった。






葉っぱはトゲトゲしてるし、

なんだか陰気な感じがして、

どうせならキンモクセイのほうが

香りも強いし、よかったのに。

と思ってたけど。





なんだか弱ってくると

寂しい気がする。






ついに花も咲かなくなって、

秋の知らせもないのかなぁと思ってたけど、

よくよく見ると、

ほんのちょっと、

小さな白い花が咲いてた。





くんくんと嗅いでみると、

ほんの少しだけ、

ギンモクセイの香りがした。







弱ってもなお花を咲かせる生命力。






弱ったら弱ったで、

虫やきのこを養って、

小さないのちを支えるのは、

やさしさか。








ギンモクセイの控えめさが今は好き。