休みの日の夕暮れ時。
家の屋上で、ぼーっとしてた。
最近は、
日が沈むと気温がぐっとさがってくる。
大社の町は、
出雲大社が町の北にあって、
そのさらに無効には、
山々が連なっているので
ほとんど北風が吹かない。
でも、
その日は、たまたま風向きが変わって
すーっと
北からの風が吹き出した。
そしたらね、
あれ?
くんくん。
なんだか空気の匂いが違う。
しっとりした土のような
木のような
どこかで嗅いだことがあるなぁ
って思ってたんだけど、
あ!
って気づいた。
出雲大社の神域の木々の香りだ!
なんかね、
すごくうれしかった。
変な表現だけど、
生きてるなーと実感したというか。
ほら、普段、
ずっと室内にいることが多いと
なんだか感覚って鈍って来る気がしない?
テレビ、
パソコン
スマホ
・・・
いろんな電化製品に囲まれて
リアルな感覚から切り離されて
『情報』だけを得ているというか。
それが、
体を風が触れていく時に、
風の中の木の匂いに気づいた時に
眠ってる感覚が目覚めたというか。
そんな気がして、
なんだかとてもうれしかったんだよね。
風の匂い。
たったそれだけのことだけど、
慌ただしい
あたりまえの日常が
すごく新鮮に感じられて、
なんだかとてもうれしくなった。
ついつい、
いつもと違う非日常を
求めてしてしまうことが多いのだけど。
日々の生活の中に、
驚きや新しさを見つけることこそ、
とても大切なことのような気がする
今日このごろ。