Mさんは、結婚してもうすぐ３年、
妊娠反応は出るのに、
心拍確認までいかない。
そんなことが、何度かありました。
先日、こんなことがあったそうなんです。
「友達とお茶してたら、
『自分のまわりには不妊治療をしている人がたくさんいる。
その人達は、どんどん治療をしてるし、
年齢的にも卵子が老化するから、
早く治療したほうがいいよ』
そう、言われたんです。
うんうん、って聞いてたんだけど、
なんとも言えない気になってきて・・・
その子は、気を使って教えてくれてるのかもしれないけど、
なんだか上からものを言われてるような気がして、
別れてから、だんだん腹が立ってきて・・・
後になって、
考えれば、考えるほど、
どうしても収まらなくなってきて、
別の友だちと
「聞いてよ～!!!」
って思ってお茶したんです。
言ってやるー！
話してスッキリするぞーって
思って会ったのに、
なぜか言えなかったんです・・・」
なんで言えなかったんですか？
「わたし、もしかしたら性格が悪くなってきてるのかもしれない。
そんなふうに思って・・・
なかなか赤ちゃんができないから、
人の言葉を正直に受け取れなくなってるのかもって。
ともだちも悪気があって言ってるわけじゃないはずなのに、
ありがとうって思えない自分が
なんだかとても汚れてしまったような気がして」
うっすら目に涙を浮かべながら
Mさんは話されてました。
自分を責めてしまってたんですね。
友人からの言葉を喜べないのは、
自分が悪いんだって。
「でも、やっぱり納得できなくて
誰かに相談したくて、
話したくて
も～～～！！！
って思ってたら、
一番の親友からメールが入ってきたんです。
『どうしてるの？』
って。
結婚して遠くに行っちゃってるんで、
電話で、うわーって
今まで貯まってたことを話したんです。
そしてら、
「Mちゃんは全然、悪くないー！
そんな人の気も知らないで余計なアドバイスを言う
友人が悪いー！」
って、言ってくれて、
なんだかすごくほっとして。
なんか愚痴ばっかりでごめんねって言ったら、
『いいよ、いいよ。
そんなこと全然気にしないで。
嫌なことは言ったほうがいいよー！』
って。
わたしなんだかすごくそれで、
すっきりして、気持ちが明るくなったんです。
ずーっと、
もやもやしてた霧が晴れたみたいで。
でも、これを機に病院へも行こう！
そんな気持ちにもなったんです。
だから、
なんかいろいろあったけど、
よかったなぁって思います！」
Mさん、話し終わったあと、
ほーんと晴れ晴れした顔で、
なんだかとっても楽しそうでした。
友達からの思わぬアドバイスで
腹がたったこと
自分を責めたこと
その時は、いやだったかもしれないけど、
結果的に、
自分を見つめるいい機会になったんですね。
気持ちが大きく変わって
一歩前にすすめる。
そんなふうに、
問題をチャンスに変えたのは、
Mさんのちから。
一生懸命にお話されるMさんが
とっても力強くて、
聞いてるぼくのほうが元気をもらいました！