頭痛って本当に憂鬱ですよね。
風邪の時の頭痛
肩こりから来る頭痛
偏頭痛
・・・
いろいろな種類の頭痛があります。
頭というのは
「諸陽の会」とか「諸陽の府」
などと呼ばれます。
全身の血や気のすべては頭部に集中するので、
漢方ではそういうふうに表現されています。
気や血の巡りの道の集まる大切な場所、
というわけです。
その大切な場所の調子が悪くなると出てくるのが頭痛です。
実際に西洋医学的に見ても
頭は人の体重の13%程度しかないのに
1日で摂る糖分の半分くらい(120g)を使います。
それだけ活発に動いている
とても重要な場所なんですね。
①外から来る頭痛の原因
頭痛の原因は大きく3つに分けられますが、
外からくる原因を<外因>といいます。
風邪
寒邪(寒さ)
熱邪(暑さ)
湿邪(湿気)
などの邪気が体に入り込んで
病気を作ります。
この風邪というのは「かぜ」ではなく
「ふうじゃ」と呼びます。
移動性のもので、いろいろな悪いものを
体に呼び込みます。
風邪は万病の元。
というのはここからきています。
外因というのはカンタンにいうと
まわりの暑さ、寒さ、湿気などのせいで
風邪をひいてしまう。
ということですね。
ぶっちゃけすぎて漢方のありがたみのない説明になっちゃうなぁ・・・
②内から来る頭痛の原因
自分の体の内からくる原因を<内因>といいます。
漢方では
「脳は髄の海である」
というふうにも表現します。
この髄というのは生命力の源から作り出されている。
とされ、
それには
腎、肝、脾
が大きく関わっています。
脳は肝腎の精血や
脾胃から運ばれた栄養や気血が
与えられることによって滋養されている。
腎は生命エネルギーのもとが蓄えられている場所。
肝は血を蓄えたり、ストレスに関わる場所。
脾は栄養を吸収し全身に運ぶ場所です。
3つの働きが脳を養っています。
栄養がしっかりと脳にいかなくなると
その不足から頭痛が出るということを言っています。
カンタンにまたぶっちゃけて書くと
ストレスをためたり
生活がふきそくになると良くないよ。
特に、食生活の乱れが原因。
ということです。
③外傷
これはそのままケガとかのことで、
こんなふうに言います。
「頭部外傷、脈絡瘀阻、不通則痛」
これもカンタンにぶっちゃけて書くと
あたまをぶつけると
気や血のめぐる道である血管や経絡に滞りができて
痛みがでるよ
ということです。
漢方では気や血の「全身のめぐり」を
ということです。
痛みというのは流れが悪くなった結果
というのが考えのもとにあります。
では、実際に頭痛について詳しくみて行きましょう。
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