おはようございます。


『花は眠らないと、わかりきったことも、ふと花を新しく見る機縁となった。自然の美は限りがない。しかし人間の感じる美は限りがある。(中略)一輪の花が美しいならば、生きていようと、私はつぶやく時もある。』

川端康成『美しい日本の私』から抜粋


川端康成氏の感受性、表現力に衝撃を覚えました。
果たして僕も夜中に目を覚まし、床に飾ってあるカイドウを観て、このような感覚を覚えるのだろうかと。
花は眠らない。分かりきっていることを、みすみす見過ごしてはいなかっただろうか。
もっと注意深く観察する時間、そして会話をする時間を取りたいと思いました。

しかし、一輪の花の美しさが人の命を伸ばしてくれるというのなら、花をいける者として、とても背中を押していただけたような感じがしました。


僕の教養では、ほとんど理解できないけど、とてもいい本と出会えました。


それでは、今日も皆様が素敵な1日を過ごされますように。