久しぶりに自分へのクリスマスプレゼントを買った。
本当に久しぶりだ。
このところ、頑張っているのだ。たまには自分を褒めてあげないとねえ。

ずっと欲しかったジョンレノンのファーストソロアルバム「ジョンの魂」のLP。

曲はもちろん、ジャケットのアートワークが本当に好きだ。

大きな木に寄りかかるジョンとヨーコ。
正確にいうと、ヨーコは木に寄りかかり、ジョンはそのヨーコの膝に寄りかかっている。

このアルバムを初めて聴いたのは、中学の頃だっただろうか。
渋谷陽一のFM番組でアルバム全部を通して放送する、と聴いてドキドキしながら録音した記憶がある。

重々しい、鐘の音でアルバムは幕を開ける。
葬送の鐘の音。永遠に続くような鐘の音が消えると、いきなりジョンのボーカルで歌が始まる。「マザー」だ。

「お母さん、僕はあなたのものだった。でもあなたは僕のものじゃなかった。」

ずっと隠していた癒えない心の傷を歌にすることでジョンは生まれ変わろうとしたのだろうか。

マザー、の歌詞は読んでいて胸が苦しくなるほど切ない。
歌が進むにつれてマザー、ファザー、が、ママ、ダディ、に変わっていく。

お母さん、お父さん。そう呼びかける歌詞からお母ちゃん、お父ちゃん、と変化していく、そんなニュアンスなのだろうか。

「お母さん、あなたは僕のものじゃなかった、お父さん、あなたは僕を捨てた。だから、僕はこう言わなきゃいけないんだ。さよなら。さようなら、って」

そして歌が進むにつれて、まるで子供が泣き叫ぶような歌声になる。

「お母ちゃん、行かないで。お父ちゃん、帰ってきて」

そのリフレインが延々と続く。

最後には、子供が駄々をこねるような、地団駄を踏んでいるような歌声に変わっていく。

うろ覚えだけれどたしかBBCではこの曲を放送禁止にしたことがあったような気がする。あまりに狂気じみている、という理由だ。

そんな、「マザー」からこのアルバムは始まる。

葛藤。愛。憎しみ。安らぎ。

ジョンがヨーコと共に心の平穏を取り戻していく旅を、このアルバムを聴く人は体験することになる。

ジョンとヨーコの心の旅路の終わりにたどり着いた場所。
それがこのアルバムのアートワークのような気がする。

このアルバムジャケットを1枚の絵画みたいに、仕事部屋に飾ろうと思う。

では、素敵なクリスマスを!