父は、他人にも厳しい人です。
父は、筋の通らない事が嫌いです。
そのせいで、他人とうまく関われない事もありました。
父は、教育熱心な人でした。
私たち兄弟を、大学に行かせてくれました。
私には、法律を学ぶよう勧めました。
法律家にはなれませんでしたが、今は感謝しています。
父は、手先が器用な人でした。
毛筆で書く字は、几帳面でとても綺麗でした。
それは、父の人柄を現していました。
母が亡くなってから、身の回りの事は全て自分でしていました。
買い物にも行ったことがなかった父が、スーパーのチラシを見ていました。
自転車に乗って、いくつかのスーパーを回っていました。
年金暮らしの父は、決して私たちを頼りませんでした。
いくつか持病を抱えていましたが、いつも元気な父でした。
そんな父が、入院しました。
珍しく気弱な一面を見せました。
父には、自分の体の事がわかっていたのかもしれません。
入院してから、少しずつ父が弱々しく見えてきました。
病状も、あっという間に進行しました。
父が初めて老人に見えました。
死期を悟ってからは、今まで以上に私たちのことを心配してくれました。
苦しくて呼吸も儘ならないのに、周りのことばかり気にしていました。
私達は、とっくに大人になっていたはずなのに、父の前では子供のままでした。
おつかれさま。
84年の人生は、いかがでしたか?
今となれば、もっともっと教えてもらいたい事がありました。
一緒にお酒を飲んで、話したい事もありました。
でも、もう静かに休んでください。
これからは、また母と仲良く過ごしてください。
父の顔は、安らかです。
今まで見た中で一番穏やかな顔をしています。
これからも、ずっと私たちを見守っていてください。
2011.8.31 Happy birthday & Good bye my Dad.
