~試験当日のスケジュールは決めておく~(司法書士試験編) | 司法書士 荒谷直樹のブログ

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埼玉県所沢市の司法書士フラワー総合事務所代表。ジャンル問わず人生に有益な情報を発信!!法律&メンタル&個人的戯言♬

 前回、久しぶりに司法書士試験についてのエピソード書いたら、結構読んでくれてる人がいるみたいなので、自分が受験生の時に、意識していたことなど、思い付いたことを投稿していこうと思います。受験生に参考してもらえたらという思いです。わたしは、スクールも使わず、最初はそれこそ、本屋で登記六法と有斐閣の法律用語辞典・法律学小事典などを買ってきて勉強をはじめました。今みたいに、「オートマ」だの「ケータイ」だの「3300」だの、書式集すらまともなものがなかった時代に独学で、しかも法律素人から勉強はじめました。勉強はじめたのがたしか20代半ば、合格した時には37歳になっていました(笑)(ちなみに専業受験生ではありませんでした)


 善意・悪意、これも最初は意味が分からない、みなす・推定する、なんかはだいたい同じような意味だろうが、違いがわからない。そんな状態からはじめました。みなす・推定する、の違いが分かるのに3年くらいかかりました(笑)田舎で独学、しかも司法書士どころか司法書士受験生すら会ったことも見たこともない状態だったので、質問できる相手もいない。今みたいにyoutubeで情報を取れる時代でもない。スクールは高い授業料を払う受験生にしか親切ではなかった時代。


 最初は試験を受けても、分からないことだらけで、点数なんか取れない。勘でマークして何問か正解できるくらい。記述式で「別紙形式」の問題が出てきた時は、「何これ?なんなのさil||li (OдO`) il||liどこ見ていいのか分からない・・・去年までと全然違う😵」、たしか平成20年の試験だったと思いますが、そんなことをたくさん経験してきた「元ベテラン受験生」です。


 だから、出来ない受験生の気持ちもよく分かるし、できる方の受験生の気持ちもよく分かります。合格する頃には、自分でオリジナルの受験アイテムを作ったり、カセットテープやicレコーダーを使って音声で学習する工夫をしたり、いろいろやりましたから(笑)そういう勉強の「痕跡」は、今でも大切にとってあります。お金じゃ買えないですから。100万円とか200万円で売ってくれと言われても絶対売りません。お金じゃ買えないですから。「プライスレス」でしたっけ?そういうの。前にどっかの旅行会社か鉄道会社だかCMでやってた気がします。お金に換算できない大切なもの、経験みたいなニュアンス。だから100万とか200万じゃ売りません。なんせプライスレスですから・・・・・・でも1億円だったら即売ります。人生ってそんなもんです。はい。物事には限度っちゅうものがあります。


 本題に戻ります。試験当日について。以下箇条書きにします。受験生の方、参考にできそうなら、やってみてください。


・朝の起床時間を決めておく。


・起床してから、何時から何時までに何をするのかをあらかじめ決めておく。洗顔、シャワー、朝食などなど。それぞれを分単位で決めておく。


・朝食時などに、ざっと目を通すような、簡単な学習シートなどがあれば、それを読むことなどもあらかじめ、スケジュールに入れておく。(たとえば午前択一の「憲法」の目を通しておきたい論点など。簡単なもの。頭の準備運動として)。


・家を出る時間、ホテルを出る時間もきっちり決めておく。移動手段も、時刻も含めて決めておく。移動時間に何をすべきかも、細かく決めておく。わたしは、試験会場までクルマだったので、いつも聞いている「集中できる音源」を聴いて、ひたすら精神を集中させていた。


・会場に到着したら、何をするかも決めておく。どこで待機するのかも。本試験会場が確定したら、できる限り足を運んで、場の空気感、雰囲気に慣れておく。


・会場に入って、席についてからのことも全部決めておく。


・問題用紙が配られて、試験説明の時は、何を考え、どこを見ているかも、細かく決めておく。


 挙げるとキリがありませんが、なぜこんなことをするのかと言えば、それは試験当日の労力・集中力・体力は、試験を解くことのみに使うためです。試験当日は緊張します。だから、試験問題を解く以外のことは、何も意識しなくても自然に動けるように、事前にすべて決めておくのです。当日になって、電車の時間を確認したり、移動時に何をしようか考えたり、そういうことを「調べる」「考える」ことは、すべてムダだからです。試験にはマイナスなだけです。試験会場も、交通手段なども、自宅から移動するのかホテルから移動するのか、受験生ごとに違うでしょうから、試験当日のスケジュールはご自身で練り上げてください。


 司法書士試験は、受験したことがある人じゃないとあの「難しさ」は分かりません。「アクセルをベタ踏み」する感覚分かりますか?高速の入口から入って、合流する時なんか時々やる、あれです。アクセルを踏み込む、運転席の下のフロアマットにつく、それが出力MAXです。これは、クルマの場合です。司法書士試験に合格するだけの瞬間的な「出力」は、「ベタ踏み」だけでは足りないです。感覚としては、アクセルをベタ踏みにした状態で、さらに運転席の下を突き破るくらい「踏み込む」必要があると感じました。突き破るのは、自分の能力の「限度」です。「覚悟」の話をしています。知識やスキルが同程度であれば、最後の優劣はこういう精神的なところで決まるかと。合格直後に出会う仲間たちは、みな「変態的要素」を持っています。いづれ会えば分かります。それが実務に就いて、仕事をしていく中で、徐々に「普通の人」に戻っていきます。だから、今は「変態レベル」となって、「超集中」してください。本当に「合格レベル」あれば、絶対にできますから。頑張れ、司法書士受験生(。・∀・。)ノまたなんか思いついたら、書いときます👍