やばい。
数ヶ月ぶりに泣いた。
何があったって訳じゃないけど。
同郷の『浜田真理子』の歌を聴いていたら、
故郷のことを鮮明に思い出した。
こんなに地元のことを意識したのは半年ぶりだと思う。
彼らの住んでる街を田舎田舎って埼玉某市民は言うけれど、
俺にとっては、一時間足らずで東京に鈍行電車で行けるほどの距離感は
立派な都会であって。
やっぱり栄えてるし、規模が違うし、人間も違うし。
同じ日本なのにね。感覚的なものが違う。
俺の地元は確かに田舎だ。
中途半端に一部栄えているとはいえ、やはり田舎だ。
閉鎖的で、でも湖とかキレイだし、家のすぐ傍には山があるし、森もあるし、
海もあるし、川もあるし、神社もあるし、城もある。
狭い世界だけど、でも知り合いが沢山いる。
気心の知れた友達もこの土地で生活している。
家族もいるし、愛犬もいるし、愛亀もいるし、親戚も、いとこも、
恩師も、初恋の人も、青春時代を共にした仲間たちも。。
思い出は尽きる事がない。
俺の宝物。
都会に出て、知り合いの全くいない土地へ自ら飛び出し、
女から男へと生活を移行していった。
それはそれで、とても満足している。
だけど、地元を失った。始めから覚悟していた。
自分らしく自然体で生きられれば、それで良いと思っていた。
都会や自由に勝るものはないと思っていた。
男の生活を手に入れ、望む職に就けた今、
地元が恋しい。
何か恩返しをしたい。
自分の修理の腕で、あの頃の恩師や仲間、地元の人たちに恩返しが出来れば…。
大嫌いだった怖い中学の部活の吹奏楽顧問の先生はよく言ってた。
高校でも吹奏楽を続ける子がいるのは、すごく嬉しいと。
きっと、高、大、専門を経て、社会人になった今
楽器修理の職についている自分の存在なんかを知ったとしたら、
すごく喜んでくれるんじゃないかなって思ったりして。
大嫌いだったけど、本当は大好きだったのかもしれない。
今も心に残る。あんなに理不尽な怒り方をした先生、明らかに人権問題だってのに。
なんだろね。俺の青春時代。懐かしい。
親友は、あんなやつの葬式には絶対行ってやらねーと言っている。
それほど深く傷付けられたし、胃に穴をあけたくらい。
だから自分に素直になれない部分もある。
だけど、きっと俺はあの先生のことを好きだったんだろうな。
鬼のようなあの先生に褒められた時の事、天にも昇るような気分になった事は
今でも鮮明に覚えている。
あの若い時期にああいう経験をしたから、今の自分があるのだと思う。
恩返しがしたい。
地元で修理の店を開けたら…。
そんなバカな。
俺はスウェーデンで自由に楽しく人生を謳歌する。
だよな…。
今日の自分はどうかしてる。おかしい。
これも浜田真理子マジック。だよな。。
地元は俺の居場所じゃない。
住んだら住んだで、昔のままの女扱いの生活が待っている。
苦痛でしかない。
ないものネダリ。きっとそうだ。
だから俺は出るしかなかったんじゃないか。
男に生まれて男として育っていたら、一体どんな人生が待っていたんだろう。
きっとスウェーデンの『ス』の字も出てこなかったと思う。
人生て分からんね。神様っていたずら好きだね。
ま、神様って何?何人?何の宗教の何派の人?って感じだけどさ。
こんなひねた性格にしたのは何のせい?とか思ってるあたり、
どうしようもない。
でも、、男に生まれていたら、一体どんな人生を送っていたのだろうか。
やはり、感傷的に色々と想像してしまう。
やっぱり今日の俺はどうかしている。
浜田真理子マジック。。
一生目を覚ましたくない。
今の俺は、明らかに!過去に何か大切なものを置き忘れて
良き急いでいる気がする。
そんなことに気付かせてくれた浜田真理子に感謝。