Netflixで一気見した『サイコだけど大丈夫』
好みが分かれてるようですが、私は大好きです
前回①の感想の続き～
（ネタバレします。全般的には前回の①をどうぞ）
『サイコだけど大丈夫』
『사이코지만 괜찮아』tvN
このドラマで久しぶりにキム・スヒョンを見ましたが
大人になりましたねっ
除隊後の復帰作のキム・スヒョンは
以前よりはるかに、大人っぽく男らしくなっていてとても素敵でした
現役で軍隊に入隊したキム・スヒョンは、軍生活の約2年間、面会謝絶で厳しい場所で訓練を受けながら服務したそうです。
そういうひとりの人間として厳しい経験をしたからこその魅力増しなのか、
今回、キム・スヒョンがほんとに魅力倍増
で戻ってきたなぁと思いました。
キム・スヒョンが演じたガンテとオ・ジョンセが演じたサンテ。
この兄弟関係がムニョンとの出会い（再会）によってだんだんと変化していき、
ムニョンもガンテとの関係が深まるにつれて、孤独に生きてきた人生が変わっていきます。
今回特に、キム・スヒョンが見せるガンテの様々な感情にとても心が揺さぶられ、
ムニョンの表情が無表情な感じからどんどん柔らかく変化していくのをソ・イェジがすごく素敵に演じていたのが印象的でした。
そして、
サンテ役のオ・ジョンセが最後持っていきます。それほどの名演でした😭😭
心に残ったシーンはあげきれないけど
ざっくり内容を追いながらいきます
「死ぬまでお兄ちゃんの傍にいて守ってあげるのよ。お母さんは、そのためにガンテを産んだのよ」
いつもサンテに目をかける母の姿や言葉に傷つき、寂しい思いを抱えてたガンテ。
常に兄を見守り気遣う一方、
そうすることで自分自身が失われて、諦めながら生きていて。
患者である国会議員の息子キドが、父親が選挙活動をしている場所でステージに上がり込んで
自分自身の悲痛な過去や思いを吐露したシーン
キドを見つめて自分自身と重ねるガンテ。
この２人の両方の姿がほんとにとても切なかったです。
そして、この件でキドの父親が病院に乗り込んできた時に放った
「役に立たない子供は必要ない」
という言葉に、自分自身が重なったガンテが
「子供は何か親の役に立たないといけないのか」と反論。
生まれながらに背負わされた役目や
自分自身の存在に対する
心の叫びだったんだろうな…
ムニョンが書いた「ゾンビの子」を読んで、幼少の頃を思い出して涙を流すシーンに胸が詰まりました
兄を守るという役目のために自分が在る
ムニョンが気になりつつも遠ざけるガンテ。
だけど、ムニョンとガンテってそれぞれに幼い頃、親との関係で色々あったからムニョンを放っておけなくて。
母親との繋がりから自由になるために
自分で髪を切ったムニョン。
バッサバサだったから、さらにガンテが髪を切って整えてあげるシーン
ムニョンが鏡を見る間、なんか緊張感がありました。
「이쁘다（きれいだ)」
ガンテのその言葉を聞いて、とても柔らかな笑みを浮かべたムニョンの表情が本当に印象的。
少しずつ近くなっていく2人の距離
ムニョンとのキスシーンも
朝ってところが初々しい感じが強調されて、すごく良かった
それにこのキム・スヒョンの笑顔
場所は緑が多い素朴なところだけど、映像がとてもきれい。
そこからのサンテとガンテのこのシーン
キム・スヒョンの演技が神
ものすごく残酷で胸が痛すぎました。
このシーンのキム・スヒョンの演技は、絶対に今後も名演技として語られると思う
ムニョンとガンテが仲良くなっていくのを見て
ガンテを奪われるんじゃないかと恐れるサンテ。
「ガンテはあげない。絶対にあげない。
ガンテは僕のもの」
「（コ・ムニョン）作家は他人。
他人、他人、他人・・・」
でも、このあたりからサンテがどんどん成長していくんですよね
ガンテも自分の気持ちを隠さず、我慢せずに言ってサンテと喧嘩したり、
兄弟がきちんと向き合えるようになっていきます。
ガンテの保護者として、兄としてご馳走するサンテ。
自分のご飯もガンテに分けてあげたりお小遣いもあげたり、
これだけでも胸にじんわりきて微笑ましかったけど
ムニョンの名前も呼んだ時、もうほんとに目がジワ〜としたなぁ
ついこの間まで、ガンテに恐竜の本とか買ってもらったりしてたのに🦕🦖
“他人”であるムニョンを受け入れて
ムニョンとガンテの仲も認めて。
コ・ギルトンのような保護者、大人になっていくね
勇気を出して、蝶との過去にも向き合ったけど
その過去がガンテとムニョンにとって悲劇に。
サンテは事情は知らないけれど泣きじゃくり
「許してほしい」と繰り返すムニョンに
「これ食べたら許してあげる」といって食べさせてあげたり。
そんなサンテが本当に救いでしかない。
危機的状況に
僕の弟妹をいじめるな！
ガンテとムニョンの兄として立ち向かったんです。
いつのまにかサンテにこんな勇気まであったとは
兄として守る姿が本当に感動でした
最初、ムニョンとサンテが本をつくろうとしたとき、きっかけとなった絵は
サンテが描いたこのキャンピングカ―に乗る
ムニョン、ガンテ、サンテの３人の絵
でもいざ挿絵デザインを描いてみたところ
人の表情が描けなかったサンテ。
だけど、
こうして色んなことを通じて成長していき
人の表情がこんなにも書けるようになって
サンテ・ガンテ・ムニョン
サンテがガンテの気持ちを知って
ムニョンを受け入れるきっかけになった
ガンテの寝顔
好きな人ができたと言いながら笑ってた
ガンテの本当に幸せな表情
偽物じゃない本当の笑顔
初めて見て、描いたんだ
この絵を見てムニョンもガンテも涙
色々あったけど
あらためて一緒にいることになったふたり
院長がサンテの絵の対価として
なんとキャンピングカーをプレゼント
“目的地のない旅”にでる３人
幸せな表情のガンテとムニョン
そしてもう、これよ
僕は仕事をしたい
他の童話作家が僕の絵が物凄く気に入って、一緒に仕事しようって言われた
僕の絵が必要なんだ
僕はもう“必要な人”なんだ
自分の意志で、一人旅をここで終わらせ、挿絵作家として仕事をすることを決めたサンテ
ムン・ガンテはムン・ガンテのもの
ガンテ、ありがとう
兄さんが僕の兄さんでありがとう
こうしてサンテが自立しました。
あぁ、号泣
サンテが自分を保護者として兄として自覚し、
ガンテやムニョンを守ろうと立ち向かっただけでなく
ひとりの人間として自立し、
自分の好きな仕事をすることにした。
話の途中までは全然想像もできなかったことです。
ムニョンもガンテだけではない周囲の人達にも自分が支えられていることを知った。
ガンテは自分の意志で家族を守ると決めた。
人間は弱いから一緒にいるんだ
こうしてお互いに寄り添うのが人間だ
私これが、このドラマの題名
사이코지만 괜찮아
↑사のㅅに見えました。
このドラマの題名のㅅはひっくり返ってて
何でひっくり返っているんだろうって思ったけど
ムニョンがかなり強烈だったので
それをサイコだけど大丈夫ということなのかなと見始めたころは思っていたんだけど。
でも、
院長先生がムニョン母の手をこうした時に
このひっくり返った“ㅅ”に込められてるものって
院長先生が言ったことも含まれているのかなって、私は思いました。
ジェスも言ってましたよね。
「お前もコ・ムニョンも弱い
弱い者同士、一緒に力を合わせればいい」
大丈夫じゃなくても大丈夫
弱くても大丈夫
そのままの自分を認めて
お互いに受け入れて支え合えばいい
それがきっと癒しになっていくから🦋
そして、一歩を踏み出す勇気になる。
私はこのドラマをみて、そう感じました。
すごく素敵なドラマで癒しでした
ちなみに
私はムニョン母に操られたパク・オンナンは
退場＝殺されたのではないかと思いました。
だから、ヘンジャがパク・オンナンのベッド周りなど、さっさと片付けさせたのではないでしょうか。
一緒に働く人たちがあまりに早く片づけの指示が出たから驚いてたけど
「もう戻ってこない」と言ってましたからね。
←この時点でなんかあやしいって思った
素敵なサントラで最後。
前回も書いたけど、ドラマの内容だけでなくOSTも良作
ドラマでは最後まで流れることはないけれど
最後まですごくいい歌詞
“너라서 고마워” CHEEZE(치즈)
고마워 너라서
어두운 내 시간 끝에 너를 만나서
그게 너라서 참 고마워
ありがとう 君で
暗い時間の果てに君と出会って
それが君で本当にありがとう
キム・スヒョン公式インスタ
3人の後ろ姿
長文でしたがお読みいただき、ありがとうございました