名前を呼ばれて気がついた。
誰かが時刻を言った。
「5時45分」
3時間の予定が1時間も延びた。
手術室から集中治療室に移動。
体がガタガタ震えている。
寒い。
そしてものすごい便意。
なにこれ。
担当医からの最初の言葉が、
「ムーンさん!傷口横にしましたよ!」
とてもありがたかった。
ありがたいんだけど、寒い。
熱が出ている、38.0℃。
便意に関しては、下腹部をいじってるので腸が刺激されたとな。
足にはフットポンプ、口には酸素マスク、点滴やら麻酔やら、尿道カテーテルまで着いてる。
熱があるから氷枕と、寒がっているから電気毛布を掛けられた。
傷口が痛いのは当然だとして、ずっと仰向けで寝ているから腰やお尻が痛くなってきた。ナースコールをして体勢を変えてもらう。
また10分もすると下になってる部分が痛くなりナースコール。
それを繰り返した。
だんだん呼ぶのが申し訳なくなり、ベッドの柵にしがみつきながら向きを変えるようにした。
いろんな管が邪魔だ。
寝たいのだが眠れない。
睡眠薬を入れてもらったが、2時間後には目が覚めた。
まだ21時。
明日の11時まではここにいなければならない。
痛みと不快感との戦い。
人生で一番長い夜だった。