統計解析道具箱~はじめての統計分析~ -14ページ目

統計解析道具箱~はじめての統計分析~

Statistics never lie but liars use Statistics

2つの変数になんらかの関係性が見られたときに、それを因果関係(原因と結果)と解釈できるかどうかには、慎重な考察が必要になります。

ともすると、高い相関関係などが認められたとき、それを因果関係と判断してしまうケースも見られますが、ヘタをすると間違った解釈をしてしまうので注意が必要です。

例えば、「パチンコ頻度」と「肺がん(あり/なし)」の2変数に関係性が見られたときに、「パチンコ頻度が多いと肺がんになりやすい」といった結論を下すことができるでしょうか?
「パチンコ」を「肺がん」の原因であると…。この解釈に直結できないことは、常識的に想像できます。

つまり、パチンコが原因ではなく、「喫煙の有無」が効いているのではないか、と。

パチンコをする人は、同時に喫煙もする傾向があり、また本人が吸わなくても、周囲の人が吸っている煙(副流煙:直接吸い込むより危険ともいわれる)を肺に吸い込む(受動喫煙)ことも考えられます。

このように、「パチンコ頻度」と「喫煙の有無」のどちらが真に関係しているかわからないような状態を、統計では交絡と呼びます。この2変数で分割表(クロス集計表)を作成すれば、パチンコをする人は煙草を吸う人が多い、との傾向が見られるはずです。



因果関係の解釈



因果関係として解釈するには、常識的な視点や研究分野の知識と洞察力が必要となります。
他の多くの要因が複雑に絡まっていることが常ですので、解釈は容易ではなく安易に結論を断言できません。

また、データを収集する前の仮説の設定も重要になってきます。

すなわち、この変数が怪しいのではないか、と。この当たりをつけることができなければ、分析に必要なデータを取得することができない(後から取り直しになる)からです。


(総理府統計局の発表)

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・労働力調査 平成20年8月分(基本集計)
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 ○ 8月の完全失業率は季節調整値で4.2%となり,前月に比べ0.2ポイント上昇
   ・男性は4.3%と,前月に比べ0.3ポイント上昇
   ・女性は3.9%と,前月と同率


 ○ 8月の就業者数は6405万人と1年前に比べ41万人減少
   完全失業者数は272万人と1年前に比べ23万人増加
   ・就業者数は7か月連続の減少,完全失業者数は5か月連続の増加
   ・雇用者数は1年前に比べ1万人増加,3か月ぶりの増加


   (主な産業別就業者数の1年間の増減数)
     建設業……………………   536万人と,13万人減少
     製造業……………………  1161万人と,10万人減少
     卸売・小売業……………  1099万人と,22万人減少
     医療,福祉………………   591万人と,18万人増加
     サービス業………………   950万人と,21万人増加


   (求職理由別完全失業者数及び1年間の増減数)
     定年等……………………   26万人と,4万人増加
     勤め先都合………………   63万人と,10万人増加
     自己都合…………………  107万人と,10万人増加
     学卒未就職………………   13万人と,4万人増加
     新たに収入が必要………   34万人と,2万人減少
     その他……………………   26万人と,1万人減少


  ・詳しい調査結果
    http://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/tsuki/index.htm

母子家庭となった原因の推移1

 
昭和58年から平成18年までの母子世帯となった理由の推移は、グラフにあるように死別の割合が減少し、相対的に離婚によるものが増加の傾向を示している。昭和58年には48.55%であった比率が、平成18年には79.78%とほぼ8割の理由が離婚によるものになっており、夫婦において死別まで生涯を供にする前に、婚姻関係を解消するケースが増えていることが考察される。
 母子世帯においては、母親の収入によってのみ生活を支える家庭も多く、生活力や子供の教育への影響も懸案される。






母子家庭となった原因の推移3