Hands of Stone | 新版GEE-Q-EIJI黒電影熱病的嗜好方

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BLAKCMOVIE JUNGLEFEVER IS BACK!

ども!今月で45ちゃいになり下がりましたリアルタイムなクソ親父、ちゃんたけで御座います!PS元気です!PS2 探さないでください! PS3 おやつは戸棚にはいってます! PS4 プレイステーション4!!!

 

 

ってばか!もひとつおまけにバキャ!!

 

 

っつ~ことでね、脳内のちゃんたけオペレーションシステムは10年前と全く変わらない残念なマッキントッシュなんすけど、ご存知の通りここでは10年前のブログを再UPしてるんですけど当然新作もバンバン見てる訳でして、ブラックムービーだけでも嫌っちゅう程新作があるにも関わらず、年末にかけて話題作も目白押しでしょ?今公開まっただ中なのにまだ見に行けてない『ドリーム』だけじゃなく、ブレードランナーも今月からだし、もうすぐスターのウォーズも待ち構えてるでしょ?忙しいっすね~ホントに!だって俺なんか時間ある時っつったらWOWOWで撮りためてる作品をわんこそばの早食いみてえに見続けてる状況ですわ!もうバカは待ったなしですわ!

 

っつ~事で今回リアルタイムにご紹介する作品は、リリースが待ち遠しかった大変興味深い作品で、伝説のボクサーであるロベルト・デュランの伝記映画である『Hands of Stone』をご紹介するのだ!みんな、絶対見てくれよな!また来週!

 

 

ってなんでやねん!アホ~!タ~ンしてアホ~!

 

 

パナマの貧困街で母親と兄弟と暮らすデュランは、ボクシングを始めその才能を開花させる。成長したデュランを、多くの世界チャンピオンを育てたレイ・アーセルがトレーナーとして面倒みる様になり、彼は当時のチャンピオンであったシュガーレーレナードを判定で下し、見事世界チャンピオンに上り詰めるが…

 

80年代のボクシングミドル級を代表する4強…軽快なフットワークと物凄いスピードのシュガー・レイ・レナード、クレバーかつアグレッシヴなマービン・ハグラー、驚異的なリートと必殺のフリッカージャブのトーマス・ハーンス、そしてもう1人がこの作品の主人公である“石の拳”ロベルト・デュラン。俺が超熱狂的にボクシングを掘りまくっていた頃はまだ国内ではWOWOWも開局していなかったので、どうしても見たいビッグマッチはVHSビデオの発売を待つしかなかった。そして、前述の4強の中で、個人的に最も大好きだったのがデュランだった。

 

この作品でも好敵手として登場していたシュガー・レイ・レナードをはじめ、それぞれが突出ぢts“持ち味”を持っていた中で、デュランは決して華麗でもなく鮮やかでもなく早くもなく、武骨で荒々しく、それでいて絶対的な強さを誇っていた。どうしてもテクニカルなボクサーに憧れを抱く事が多いなかで、俺自身何故かデュランの泥臭いボクシングが大好きだった。

 

伝説の…というか、ボクシング界でも他にない“珍事”として語り継がれている“ノーマス事件”もこの作品ではその背景や経過を描いてあった。最近では決して“ハングリースポーツ”ではなく、オリンピックのメダリストや高学歴のボクサーも少なくないが、やはり当時はまだ“どん底から這い上がる術”としてボクシングに全てを賭けるボクサーも少なくはなく、当然デュランもただ貧乏というだけじゃなく、国の混乱する情勢の中で必死に毎日をサヴァイヴして生きてきた。そんな彼が拳一つで成り上がり、大金を手にする…多くの成功者がそうであった様に、彼もまた欲や贅に溺れ、完全に自分自身を見失っていた様だ…。

 

800万ドルという高額なギャラと、恩師や側近に対する義理…そういった欲望やしがらみがあの伝説の1戦の背景に複雑に絡み合い、そして1夜にして彼をパナマの希望から恥へと脱落させる結果になるとは、彼自身も想像していなかったと思う。彼だけではなく、尋常じゃない過酷なトレーニングと減量を繰り返す事に耐えうる強靭な精神力と野望が、富と名声により一気に無くなってしまう…ボクシングの世界だけじゃなく、プロスポーツ全体でも少なくない話だと思う。

 

ただ、彼は終わらなかった…。この作品ではあたかもデビー・ムーアとの世界戦がレナードに試合放棄で敗れた後の復帰戦の様に描かれていたが、彼はレナードとの試合の後2試合のチューンを挟んで、天才ウィルフレド・ベニテスに挑戦し、敗れている。それでも彼は戦い続け、ムーアを見事にKOし、王座に返り咲いた。この作品では触れられていないが、彼はハグラーとも戦い判定負け、ハーンズには全くいいところなくKOされているが、ハグラーもハーンズもレナードには勝っていない。

さてさて、この映画なんですけど、彼のトレーナーとして世界チャンピオンになる最も大きな影響を与えた伝説のトレーナーであるレイ・アーセルを、なんとロバート・デ・ニーロが演じている事でも公開前から話題になっておりましたが、彼が出演しているだけでこの作品の重みみたいなものがグッと増している…というか、正直デュランの伝記映画としては出来はごく普通といった感じなんすよ。デ・ニーロが出演してなかったらちょっと…いや、かなり残念な感じだったんじゃないかとまで思えます。

 

というのもやはり“ファイトシーン”がね…いやいやもうはっきし言いますわ!なんでレナードがアッシャーやねんって話ですわ!勿論、ここでこの作品を取り上げるのもレナードというアフロアメリカンボクサーがデュランのライバルとしてクローズアップされ、それを人気R&Bシンガーのアシャーが演じるからって事以外の何物でもないんですけど、いや~アッシャー、完全な役不足ですわ。勿論嫌っちゅう程当時の映像を見て、レナードを必死で模写したと思いますけど、ボクシングの歴史の中でも名チャンプの1人として名高い技巧派のスピードスターを演じるのは無理がった…全然レナードとして目に頭に入ってこないんですわWww

 

まあボクシングシーンは大目にみるしかないですわ、そりゃ全盛期のレナードと比較する事が可哀そすぎますわ、んじゃよお、なんでアッシャーがキャスティングされたかっつ~と、当然ルックスでしょ?レナードに似てるんじゃね~かって事でしょ?

 

にてねえわ!1ミリも!!Www

 

主人公に全然触れてなかったけど、デュランを演じたエドガー・ラミレス 、これはナイスキャスティング!よく似てんだよ!よくがんばりましたで賞を授与したいWww

 

 

それにデ・ニーロが演じたレイ・アーセル。これもデ・ニーロというビッグネームという事を抜きにしても、ナイスキャスティングと言えましょう…

 

 

 

でもよ

 

こいつだけはどうしても合点がいかねえんだよコンチキショ~めが!Www

 

とまあ、正直全体的な総評としては、レンタル初日ウキウキしながらTSUTAYAに突撃した割には拍子抜けだったかなと。個人的にはデュラン伝記はもっとドロ臭くてよかった…ノーマスの直後に“それでもまだ戦う”…ではなく、年齢と共に随分と落ちてきた実力を実感しながらもまだ“それでも戦う”彼の方が、全盛期だけんじゃないモノホンのデュランの様な気がしてならない。

 

全盛期ばかりクローズアップしたら、それこそボクサーの伝記映画なんか皆似た様なものばかりになっちまう…

それから余談だけど、クレジットまでガッツリとチェキってないんだけど、試合のシーンの観客の1人に…ビヨンセがいた様な…Www