この浮世絵、わかりますでしょうか?

この切手は、切手趣味週間の題材になったことがあり通称「写楽」と言われていますが、東洲斎写楽の作で「市川海老蔵」を描いています。

 

この記念カバーを見た時、東京国立博物館で開催された特別展「写楽」の記念小型印が用意されていたことにびっくりしました。下のカバーには、ある程度、プレミアムの1956年の切手趣味週間の「写楽」を10円の額面で使っています。趣味人の凄え!を感じます。

 

もう1つ、びっくりしたことがあります。2011年、つまり平成23年のこの展覧会をCF-Bioは観に行ってたんです。そして拙ブログに書いてました。その際には、上の小型記念印が用意されていたことは存じませんでした。

写楽 | ラクトアーリス CF-Bioのブログ (ameblo.jp)

 

この展覧会と連動して、NHKで放送された「写楽」に続き、「美の巨人たち」でも「写楽」が特集されました。主題であった東洲斎写楽とはだれか?の正体論については11年前の拙記事↓で書きました。

東洲斎 写楽(東洲齋 寫樂)は、だれか? | ラクトアーリス CF-Bioのブログ (ameblo.jp)

 

あの展覧会からもう11年前とは、びっくりなんです!

 

結構な人気で、人は入ってました。作品を観るのはなかなか急かされる感じと、人が多いので見終わったら疲れた感がありました。

 

上の自動ドアの左の写楽の浮世絵「大谷鬼次の奴江戸兵衛」は、1956年の「海老蔵」から時が流れて1984年の切手趣味週間の題材になりました。

 

東洲斎写楽の描く大首絵の浮世絵は、必ずしも江戸の人の間で人気があった訳ではなかったようです。元々、浮世絵は舞台背景もよくわからないので、本来のパンフレットの役目を果たしていなかったのでしょう。宣伝広告のフライヤーのような感じだったかもしれません。

これは実際に見ましたが、ほんと小さい作品でした。


そして面白いのが、役者のしわや特徴をデフォルメしたので、それがリアルすぎて、買い手だけではなく役者からも不評だったようです。
2009年のパリでのオークションで、写楽の浮世絵に約5360万円の値段が付きました。物がないから高くなるのはわかりますが、当時の江戸時代の人々にとって、写楽の浮世絵が、後の時代に5000万円になるというのは当時、誰も思わなかったことでしょう。