これまで、生産性の定義や考え方
あるいは生産性の方程式について解説してきましたが
では一体、どうしたら生産性を
高めることができるのでしょうか?
わたしは、組織の生産性を高めるためには
次の5つの施策を行う必要があると考えています。
(1)プロセスマネジメント
(2)情報共有
(3)組織開発
(4)モチベーションマネジメント
(5)スキルアップ
仕事は基本的に、人が携わります。
会社内で言えば、社員の力をフルに発揮させていくことが
生産性を高める最大のコツです。
その点に関しては、多くの経営者は気がついています。
問題なのは、
「社員の能力がない」とか
「社員が全然成長しない」とか
全て社員のせいだと思い込んでいる経営者が多いことです。
なんでこんな簡単なこともできないんだ。。。
なんで何度言っても分かってくれないんだ。。。
わたしにも、その経験がありますので
そう思い込みたい気持ちはわかります。
ただ、少し考えていただきたいのです。
その「役に立たない社員」を採用したのは誰でしょうか?
その「社員が伸びない様な環境」を作っているのは誰でしょうか?
わたしは、全ての出来事は自己責任だと考えています。
つまり、全ては経営者であるあなたの責任です。
さて、話が脱線していきましたので
元に戻しましょう。
ここからは、5つの施策について概要をお伝えします。
1つ目の「プロセスマネジメント」とは
結果や成果、あるいは利益を出すための
何をどんな手順で行っているのかを可視化して
その可視化したプロセスがより効率的に
かつ、結果が出やすい様に改善活動を行い
いつ、どこで、誰が行っても
同じクオリティの成果が出せる
仕組みづくりのことです。
2つ目の「情報共有」とは
社内にある情報(データ、ノウハウなど)を蓄積し
社内の誰もが見ること、使うことが
できるようにすることです。
特に一部の優秀な社員の方だけで
組織が成り立っているような場合
この一部の社員の頭の中にだけ貴重な情報が蓄積され
その社員がいなくなると、
一気に業績が悪くなるような中小企業も多いようですので
情報共有の意識付けと仕組みづくりは欠かせません。
3つ目の「組織開発」ですが、
ちょっと難しい言葉かもしれません。
「組織開発」と個人間の関係への働きかけで組織を活性化し、
個人の能力を引き出そうとするアプローチです。
社員個人ではなく、上司や周囲の社員との「関係性」に着目します。
例えば、社員個人が考える自分の役割と、
周囲が期待する役割に認識のズレが有るのではないか?
あるいは本人が成長課題だと考え、
改善しようとしているポイントと、
周囲のとらえ方にギャップがあるのではないか?
という形で、個人間のコミュニケーションや
お互いの認識についての問題を可視化し、
相互の関係性に働きかけていくことで
改善を図ろうとするのが組織開発のアプローチです。
この1〜3つ目までの施策こそが
社員が成果を出しやすい環境づくり、仕組みづくりです。
ここは会社全体で取り組んでいかなくてはなりません。
4つ目の「モチベーションマネジメント」とは
社員の皆様を一時的なハイテンションにすることではなく、
常に肯定的な行動を続けられるような
意識を持っていただくように働きかけることです。
人はとてもブレやすい生き物です。
そして行動は、その意識によっていくらでも変化します。
つまり、マネジメント領域で最も大切なことは、
この社員の方々のモチベーションの管理なのです。
5つ目の「スキルアップ」は、今更解説不要でしょう。
成果を出すためのスキル・技術を磨き続けなければ
より高いレベルの仕事をすることはできませんからね。
ぜひ、ご紹介した【5つの施策】について
まずは貴社の現状をチェックしてみてください。
そのウィークポイントを強化していくことで
貴社の生産性は確実に高まります。
ただし、くれぐれも注意が必要ですが
3つ目までの施策を一切行わないで
社員のレベルアップを図ろうとしないでください。
どれだけ素晴らしい果実を実らせたり
あるいは綺麗な花を咲かせることができる種だったとしても
良い土がなければ育ちません。
同様に、どれだけポテンシャルを秘めている社員だったとしても
会社全体が成果を出しやすい環境(仕組み)を用意していない場合は
育たない可能性の方が高いからです。