種山ヶ原(遠き山に陽は落ちて)宮沢賢治 | 元教師・ayanamigagaの航海日誌ヽ(`Д´)ノ

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春はまだきの朱(あけ)雲を
アルペン農の汗に燃し
縄と菩提樹皮(マダカ)にうちよそひ
風とひかりにちかひせり。
四月は風のかぐはしく
雲かげ原を超えくれば
雪融けの草をわたる。

繞(めぐ)る八谷に劈靂(へきれき)の
いしぶみしげきおのづから
種山ヶ原に燃ゆる火の
なかばは雲に鎖(とざ)さるゝ。
四月は風のかぐはしく
雲かげ原を超えくれば
雪融けの草をわたる。