バイオハザードの一階、画廊にある絵のタイトルだ。
生まれたばかりの赤ちゃんの絵
幼い子供の絵
元気な少年の絵
たくましい青年の絵
疲れた中年の絵
気が強そうな老人の絵
の順番に、絵の下のボタンを押す。
そして最後の絵は…
ベッドに横たわる、力尽きた老人を家族らしき人々が看取っているのだ。
絵のタイトルは……
『私に死の喜びを、あなたに生の喜びを』
絵の下のボタンを押すと、キーアイテムのクレストが出てくるのだ。
なんで、こんなブログを書いているのだろう。
オレは夜行列車のチケットを買って、自転車でJRの駅に向かっていた。
久し振りの東京…
気分は浮つきまくりだったと思う。
10分ほど自転車を飛ばし…中心街のセレモニーホールまで来たとき……
心臓が握り潰されるような思いがした。
知っている方の名前があったのだ。
10年程昔、オレは…お年寄りのデイケア施設の一職員だった。
馬鹿な看護婦や、くだらない同僚共に恵まれて…毎日荒んだ気分でいっぱいだった。
(まともな同僚は…約一名だけだ)
お年寄りの面倒を看ることが、決して苦痛だったワケではない。
むしろ、他の介護職員がやりたがらない「爪きり」などをオレは進んでやったのだ。
マサオさん(おばあさん)も…その一人だった。
足の爪きりをするたびに、『ありがとうございます…本当によくしていただいて…』と喜んでいただいたのだ。
介護職員には『御法度』とされているが…
ある朝、マサオさんをお迎えに行って『お気持ち』を頂戴したことがある。
今となっては…かけがえのない『浄財』だ。
介護職員を辞めて、教師になったとき…オレの勤務校のウラに、マサオさんの自宅と家業の建築屋さんがあった。
文化祭の準備で…生徒達が、材木がほしいと言ったとき……
Zに4人の女子生徒を乗せて(まさに寿司詰め)マサオさんに会いに行った。
マサオさんはとても喜んでくださっていた。
それから数年後の今日……。
マサオさんは百八歳の生涯に幕を下ろしたのだ……。
Tシャツにクラッシュしたジーンズ、しかも足元はスニーカーという、
お通夜の参拝者にはあるまじき格好だったが……
マサオさんが、空に帰ってゆくのを、オレは黙って見過ごすわけにはいかなかったのだ……。
ご親族の皆様、本当にありがとうございます。
マサオさん…
あの世でも、お元気でいてください……。
……どうか。
