質屋の息子に生まれたセンセイは、普通なら家を
継がなければならない。
農家の役に立とうとしていると言っても、父親にとっては
無意味なことに没頭している道楽息子としか
取られないのだろう。
センセイは言う。
「自分には自分の『物差し』があります…
私は…私が一番良いと信じてることをやっています。」
「でも…あんた…
なんで月光条例の仕事までやってんだよ…?
死ぬかもしれんのだぜ」と散吉がいうと、センセイは
「…それは…
私が役立たずと言われてきたからかもしれませんね。
私は…たとえ『おとぎばなし』の登場人物ひとりでも、
困っている者がいたら助けてあげたいのですよ。」と笑って言った。
その日から散吉は、
センセイを看病しながら、畑仕事に精を出すのだ。
読めよ!


