生きてさえいればいい。オレはそう思って、ジョンの頭やのどを撫でてやり、大好物のバナナを食べさせてやったのだ。
かつて働いた学校の、ほぼ斜向かいに、美味しいフルーツジュースを出す、果物屋がある。ジョンは、そこのマスコット役なのだ。
色とりどりのフルーツが並ぶ店の裏にまわると、黒ラブのジョンがいる。散歩に行くときは必ず、バナナを見る。散歩に連れて行くおじさんが、『ジョンはバナナがほしいのか?』と笑いかける。だからこそ、ジョンとオレはバナナを二人(1人と一頭だが)で分け分けするのだ。
コトバは解らないけど、ココロで通じあえる。そんな仲を、大事にしたい。
