序盤の部分を読んで、寒気感じている際に、連れから電話があった。
そこで、シャトゥーン・ヒグマの森のあらすじを話すと、連れはあっさりと
「そんなもん、散弾銃で一発だろう♪」と、電話の向こうでけろっと
言ってのける。しかし…その認識は甘い。実を言うと、
オレも「同じことを考えていた」のだが…この作品の中でヒグマの
生態や、運動能力そして過去に起こったヒグマによって
実際に人間が喰い殺された『食害事件』を知り、改めて熊やヒグマは
『比類なき猛獣』であることを思い知らされる。そんな作品だった。
オレもオレの連れも、銃器の認識に関しては、TVゲームの
「バイオハザード」の影響が強い。だから、オレ自身もヒグマ相手に
戦うのならば、コンバットショットガン「SPAS12」のような高性能の
銃があれば……と思ったが考えは浅かった。
散弾銃は、弾丸が散ってしまうのだ。だから、接近戦を挑まざるを得なくなる。
ヒグマに限らず、熊の攻撃で多用されるのは立ち上がった状態から
振り下ろされる前脚の一撃だ。しかも俊敏な動きである。
ヒグマ専門の猟師が、銃弾を命中させながらもヒグマの爪の餌食に
なってしまったなどという話もよくあるそうだ。その理由には、ヒグマの
心筋が動物の中でもトップクラスに頑丈だということが挙げられる。
つまり、心臓直撃でも即死しないのだ。
ヒグマと戦うということを、別のことに例えるなら……
「0.5tの、高速で行動可能な高性能ショベルカー」相手に戦うとでも
言ってみればよい。
劇中で、ヒグマとライオンなど他の猛獣と闘わせて、その結果
すべて、前脚の一撃で、ライオンもトラも、首を折られるか
アタマを叩きつぶされるか、首を飛ばされるかで即死だったそうだ。
ヒグマの恐ろしさはそれだけではない。
獲物に対する「執着」だ。仮に犠牲者がでて、喰い残した遺体を
埋葬したとする。それを掘り出して喰うのだ。
このことは、大正時代起きた最も大きな食害事件『三毛別事件』
(小説・羆嵐のもとになった)で、八人を喰い殺したヒグマが、犠牲者の
通夜の席に乱入し、その場を一瞬でパニックに陥れたことが
その道の話では有名である。
シャトゥーン・ヒグマの森でも、手負いのヒグマが執拗に登場人物を狙い、
引き裂いて生きたまま喰らい…人間が絶命する残酷さはマンガの比では
なかった。だから、眠れないのでこうして読書感想文を書いているのだ。
動物カメラマンで、ヒグマを専門に追っていた『星野道夫さん』も、
「不用意と不幸」が重なり、ヒグマの餌食になってしまっている。
しかしながら、ヒグマが悪いのではない。あとから来た人間の身勝手な
開発や乱獲が、ヒグマを飢えさせ凶暴化させ…後になってから「絶滅」
「共倒れ」という末路をたどらぬよう、人間がなんとか手を打つべきだ。
利害など問題にしている場合ではない。ヒグマや他の動物と違って
人間は「作り出し工夫することができる」のだから。
それでもヒグマ相手に、もし戦わざるを得ないのなら……
オレは武器にマグナム「デザートイーグル50AE」をメインウェポンで選ぶ。
100m先の、アフリカゾウの脳ミソを吹き飛ばすS&W44マグナムより
はるかに上をゆく、別名「ハンドキャノン」と呼ばれる代物だ!
自分も重傷を負う覚悟で・刺し違える気で命を奪うしかないだろう。
でも、一番いいのは「そういう場所にいかないこと」だろうな。
動物園で平和に過ごしてるヒグマを観て、優しい気持ちになれたほうが
オレはいいね♪
ブログネタ:夏に読みたい小説は?
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