部屋に戻ってきて、声が聞きたかったので…ローズの番号を
ダイヤルしてみる。5回ほどでマネージャーが出て、少々お待ち下さい
と、言い…ローズが電話に出た。
「今日は暇ね、ばたら…一時間だけおいで♪」恋しい女からの誘いだ、
無下に断ることなどできやしない。しかも、財布はまだ干からびてはいない。
行こうか。ローズのいるところへ…。オレは隣町までZを走らせた。
着くなり…店の扉に手をかけ、一気に開く。
「イラッシャイマセー!」独特のイントネーションの挨拶・ローズだ。
席に着くなり、オレの隣に座って「こんばんわ、ばたら♪」と言った。オレも
『逢いたかったよ、ローズ』と返した。
ご飯食べた?と言うので、ローズはまだなの?と聞いてみる。案の定、
何も食べてないらしい。ちょっと割高だが料理を頼もう。ローズが大好きな
「スペアリブ」を頼み、好きなだけ食べなよと言って、オレはカラオケで
遊んでいた。食べ終わったローズは、傍らでデュオってくる。
この日は、徳永英明を何曲か歌った。ローズの誕生日に「徳永英明」の
ベストアルバムをプレゼントしたら、とても気に入って聴いてくれているようだ。
i-touchにもしっかり曲が入っている。
肩が凝ってるの…マッサージしてくれる?そう言って後ろを向くローズ。
背中から彼女を抱きしめるように、固くなった肩を優しく指でほぐした。
一時間などあっという間だ。オレは明日も早いので、長居はできない。
ローズに料金を支払い、手をつないで玄関へと足を向かわせる。
また今度ね、とローズ。引越祝いに、財布をプレゼントする約束を
しているのだ。今週末の午後に、二人っきりでデートである。
ああ、また逢おうね。とオレが答える。玄関ギリギリのところまで
ローズはオレを見送ってくれた。
……いい夢だったなぁ