昨日は行かなくて正解だったらしい…。
ローズが、寝こけた声で電話をかけてきた。もう起きているかと思い、
携帯をワン切りしたので「しまった」と後悔する。しかし、機嫌を損ねた
様子ではなかったので少し安心した。
昨日の夜半過ぎは、大量の客が来たらしく…AM2:00まで、
接客で忙しかったらしい。だから店も、電話を取り継がなかったのだ。
大量の客が来れば、女の子を頻繁にチェンジされてしまう。
オレは、ローズと同じ時間を過ごすことが目的なのだ。
それ以外の何物でもない。
今日はPM19:00に来て、とお願いされた。もちろんそのつもりだ。
雨の中をめげずにひた走り、特製のバラの花束を持って店に着いた。
黒服のマネージャーが、玄関マットを敷いていたので挨拶すると
「どうぞ!」と案内されたので中に入った。ちょうどローズも、
送迎のクルマから降り、オレに手を振って従業員入口から、店内に入る。
ローズは、メインの女の子の一人なのだ。着替えも化粧(メイク)も
念入りにやる。大抵、そういう場合はヘルプについた女の子と
当たり障りのない会話をして、ローズの来るのを待つのが
定石となっている。オレも、電話番号の一件で懲りたので、
どんな女が来ても「オレはローズを待っているよ」と言うことにしている。
今日もそうやって、ローズを待っていた。
久しぶりに逢ったローズは、ピンクの可愛い衣装で出てきた。
いつもの香水の匂いをその身にまとって…。今までしゃべっていた
ヘルプの女の子、ニーナとオレの間に入って座る。…うん、いつもながら
艶っぽい♡ オレは彼女の背中に手をまわし、そっと…何気に
ボディタッチする。…生身のローズの背中と、半袖Tシャツの
オレの腕が触れあい、ローズの香りがオレに染み込んでゆく。
店を後にして数時間たった今も…移り香は消えない。そして…
そのことが今……うれしい。
キャバクラで、いきなし触りまくるヤツが時々いるが、これは絶対嫌われる。
どうしても触りたければ、「よろしく」の握手から始めるべきだ。
そうして、体の外側から時間をかけて…時にはひざを合わせてみたり、
励ましたりするのに、ポンと肩をたたいたりして、馴染ませてやる。
今日、お開きの時…オレの手はローズの腰を抱えていた。でも、
彼女は嫌がるそぶりも、言葉もなかった。それどころか
今日は、ローズに『大好き』とまで言われてしまった。優しいから…
だそうだ。もちろん、先日のプレゼントや渡した花束が功を奏している
ことは言うまでもない。
そんな愛しい彼女を右腕に抱え、カラオケで、シティーハンターのOPの
一番懐かしいヤツ、「愛よ消えないで」(小比類巻かほる)を
おもいっきり歌ってみた。昔、大好きだったアニメ・マンガだったのだが
歌うのは10数年ぶりだ……。
愛よ消えないで もう…woo I need you ずっと探してた。
愛を止めないで もう…woo これが最後のfall in Love ♡
しっかと、歌詞が刷り込まれている。脳ミソに。熱唱するオレ。
隣では、ローズが「ノリノリで踊りながらハモっている♪」
愛よ消えないで もう…woo I need you 二度と迷わない。
愛を止めないで もう…woo 瞳見つめてfall in Love ♡
そうしてカラオケの機械がスコアをはじき出した。「88点」ゾロ目だ!
賞品の「¥1000引」のチケットが当たった!!
二人で両手を握り合い、はしゃいで喜ぶ。こうして楽しい時間は
いつもと同じようにあっという間に過ぎていったのだ。
また来てね、とローズが言う。また来るよ、とオレが返す。
「毎日来て♡」 とおどけてローズが言う。おいおい……。
宝くじ100万当たったら、『ローズとの逢瀬』に使うのは
言うまでもないなぁ…。店でも、高級レストランでも、洒落たバーでもね。
オレの場合は、こんな感じだ。
ブログネタ:宝くじで100万円当たった! 今ならどう使う?
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