カネも愛もどちらもないのが「今のオレの生きざまだ」
さっちゃんと語りつつオレは思った…。そして
今が10年前で、彼女が独り身なら「愛してる」と言ったに違いない。
さっちゃんは、小学校・中学校を共に過ごした仲だ。
とは言っても、オレは変わり者・イロものできらわれていたし、あの当時に
いい思い出なんてありゃしない。
サイレントヒルのアレッサは、「望むだけでクラスメイトを殺すことが
できた」そうだが…そんな能力なんてオレには持ちあわせていない。
さっちゃんに話をもどそう。今日のオレは保険をフルに使いいつもの
修理工場へとZを持ち込んだ。しかし修理が本格的に始まるのは
向こう3ヵ月の代金20万を支払ってからのようだ。
手持ちの金は給料日前で底を尽いている。缶コーヒー一本買えないのだ。
隣町からの30キロを歩いて…時には抗うつ剤を飲みつつ、
今後の見通しを考えた。
吉凶どちらかを言えば「凶」の可能性がでかかった連れに、
当座の交通費を無心したがやはりダメだった。
この際、非合法だが…「原付」で通う以外なさそうだ。ケンゴが
カネならないけど、原付でよければ貸してやる…そう言ってくれたのだ。
しかし、車は廃車にした方がいいとまで言われた…修理すれば
直る代物を目の前にして……なぜ、そこまでと凹む
精神的にはどん底、まで墜ちた。
それを救ってくれたのがさっちゃんだったのだ。
マンションまでの道のりを歩きとおし…できることなら
さっちゃんにすがりついて、大声で泣き叫びたかった…
でも、もうオレは、子供ではないし…彼女も
部屋に帰れば人妻だ。いくら純情でも恋愛の対象にしちゃいけない。
用事のあったさっちゃんとオレは、クルマで病院や図書館をめぐり…
これまでのいきさつを洗いざらい彼女に話した。
彼女はオレの話を静かにきいてくれ、私と似てると前置きしつつ
「ばたらくんが、心穏やかに過ごせるなら
それが一番、今の私にとってうれしいことよ」そう言って彼女は
フルーティーなボルヴィックをオレにすすめてくれたのだ。
図書館ではローズからの、お迎えコールをもらったが…
タイミングの悪さこの上ないのはなぜだろうか。いつもなら
電話を待っているというのに…今日は足になってくれるZがないのだ。
人生は確かに長いな…だから、そんな日もあるのだろう。
さっちゃんは、結婚相手というかけがえの
ない人がいるけれど…オレにはまだない。そんな出逢いが
巡って来るまで静かにさっちゃんのような
心優しい女性を待つことにしようと思う。
ブログネタ:愛がないのとお金がないのどっちが辛い?
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