今日は…雨だ。天気も気を利かせやがれと、玄関を出る前にちょっとイラついた。
終業式は、さほど問題ない。オレは、平行して行われる『相方の先生の離任式』に行かなくちゃならないのだ。
もちろん、命令・強制など、ひとかけらもない。
恩義があるから…オレは行くのだ。
最近は、睡眠薬もロクに利かず、授業は『文法』(オレは、大の苦手だ…)だったので、交代してもらい、生徒とともに授業を聞いて、なんとか理解した。
外国人の補充授業も、その先生が趣味で各国の様々な言語を学んでいたため、大いに助けられた。
また、選択教科のときに『睡眠不足』でぶっ倒れたときも、代わりに授業の監督をしてくださったのだ。
ありがたいこと、この上ないと言っていいだろう…。
壇上で、花束贈呈が行われる。…あぁ、終わったのだ、「二人でやってきた授業が…」
しみじみと思いつつ、退場する先生を拍手で送り出した。
職員室に戻ると、『元相方』になった先生がオレに、語学のテキストを渡してくれた。
オレは二学期も、生徒と悪戦苦闘しながら授業をやることが決まっている。
テキストは、外国人の生徒に日本語を教えるためのものだった。
お世話になりました、と握手する。
また、縁があればいつか会えるだろう…。
そしてこのオレも、数ヶ月後には壇上から『別れの挨拶』をするに違いない。
できるなら…生徒にも、先生方にも惜しまれつつ消え去りたいものだ…。