先ほど、古い友人から電話があった。


久し振りなヤツの電話ってロクな事がない。


そう思わない?



俺の場合はかなりな確率でロクな事がない(笑



ケータイの残りのバッテリーを気にしながら俺は


タバコを咥えてヤツの電話に出た。



「おー久しぶり。」


ってかれこれ15年ぶりくらいかもしれない。


ヤツが大学を出て、アパレル会社に就職したと


いう連絡をもらったのが最後だったか?


いや、結婚したってのが最後だったか。。。



その時も高校卒業以来で。


その時は変なファックスでお得な情報を受ける


みたいなネットワーク商法の話だった気がする。



そんな事もあって、俺は警戒心バリバリで(笑



「あのさー。俺、会社辞めたんよー。」


ってヤツはいきなり言う。



不惑のトシを過ぎて会社辞めてどーすんねん(笑



人の事言えんけどなー俺も(笑



他愛もない話しをしてるとヤツは、


「お前さーキン買わへん?」


って言い出した。



やっぱりなー(笑


そんなこっちゃろーと思ったわ(笑



「キン?」


「そーキン。」



キンにも色々とありまして、金属もあればお腹壊す


ヤツもある。



「お前、今度はそっちか?」


「ん?」



以前に変なネットワーク商法勧めて来た事なんて


ヤツは忘れてるみたいやった。



「キン。儲かるでー。」


の一点張り(笑



「キンはえーけどやなー。そんなんで家族食わせれ


んのか?」


俺はヤツが少し心配になってきた。



「家族?おらんし。俺一人やし。」


あれ?結婚してたやん?


「離婚、離婚。まー俺の借金が原因でよー。」


って軽く言う(笑



そんなもんかー(笑


半ば呆れたわ。



「で、まー今回、先物の会社に入ってよー。」


って事やった(笑



「頼むわー助ける思ってキン買ってくれ。」



15年ぶりの電話一本で俺がヤツを助ける義理、


あると思う?(笑



「頼むわ300万。それだけ準備してくれたら俺、


食っていけるねん。」



おー300万ときたか?(笑


15年ぶりで300万かー。


大丈夫なんかコイツ(笑


15年で300万って事は1年20万


ひと月17000円くらい?


1日600円って事か?(笑



ないない(笑



昔からこんなヤツでー。


物腰は柔らかいが金に縁のないヤツ。


しかも頭悪いしー(笑



「お前、俺以外にもそうやって電話したんか?」


って聞いたら、


「いや、まずお前からーって思ってー。」



おー?


俺カモ1号?(笑



まー、そんなんじゃ客はつかんなー(笑



今日の金、プラチナ相場なんかを語り出す。


そんなん耳にも入らんしー(笑



だんだん鬱陶しくなってきた(笑



「お前さ、今セブンスター1箱の値段知ってる?」


「え?」


「カップヌードルの値段は?」


「え?」


「チロルチョコの値段知ってるか?」


「知らんけど、何の関係あるん?」



何か悲しくなった。


こんなヤツ、友達じゃないよなー。



「そこから勉強せーよ。」


ヤツは黙ってた。


「お前が相手にするんはカネじゃない。ヒトや。」



そう言って電話を切った。




あの夏、一緒にバカやってたヤツはもういなかった。


悲しくなった。


心に穴があいた気がした。




あの夏はもうないが、またこの国にも夏が来る。

さっき昼飯食いに、最近近所に出来た喫茶店へ


行って来た。



サンドイッチとアイスコーヒー頼んで喫煙席へ。



少し書き物しながらランチ。



朝の友人からの連絡はまだない。ってずっと無い


かもしれんけど(笑



サンドイッチ食いながらタブレット触っていると、隣


の席に頭コテコテに固めたスーツ姿の若い兄ちゃん


と派手な花柄の服着た若いねえちゃんが座った。


ねえちゃんは席に座るなり、タバコ咥えて吸い出した。


兄ちゃんはオシボリでやたら汗拭いてる。



俺は元々人間観察が趣味みたいな所あるんでー。


チラチラその二人を見ながら、タブレット触ってた。



二人の会話が自然に聞こえて来る。


気になって仕方ない(笑



「アンタさぁ、なんで何でもハイハイ言うんよー。そりゃ


あの人だってアンタ利用しようとするわー。」


ってねえちゃんの方が上から兄ちゃんを叱咤してる。



兄ちゃんはそのねえちゃんの言葉にボソボソと答える


だけ(笑



水商売のねえちゃんとその客ってところかー。



「もうやめといたら?アンタには向いてないわー。」


何の話かは一向に読めんがー。


興味の湧く感じの雰囲気(笑



ねえちゃんはまだ長いタバコを灰皿で消してた。



「どうすんのよー。ホンマにアホやなー。」


なんの話だろうかー(笑



タブレット見てるけど、耳は完全に隣の席(笑



なんやねん。


なんの話やねんー。



「もうこのままやったら終わりやん。アンタもアタシも。」



おー?


なーなー。何の話し?




「なんでそんな金借りたんよー。何に使ったんよ。」


金かー。


ヤバいところから金借りたかー(笑



「アタシにも言われへんのかー。ムカつくわー。」


ねえちゃんの声はどんどんでかくなっていく。



話は勝手に想像してるけど、剣幕さで店の中はちょい


ピリピリし始める。



おいおい。


声でかすぎるやろー(笑



「何に使ったんよー。店のツケか?」


ん?どっかの店の飲み代?もしかすると兄ちゃんホスト?


客のツケか?



まーそんな所かなー。



「ちゃうねん。。。そんなんとちゃうねん。。。。」


兄ちゃんの声、少し声でかくなった。



「もーはっきりしーよ。イライラするわー。」


って運ばれて来たパスタグリグリしながら怒るねえちゃん。



しーん。


って店の中も静まり返ってるがなー(笑



すると兄ちゃんがポケットに手を入れた。













テーブルの上には指輪の入った箱がー。











おお?


俺もこっそり見るとかじゃ無くてガン見したわ(笑





「コレ買った。お前と結婚したくてよ。」




おー?


プロポーズ???



おー?


こんなん初めて見たわー(笑



正直、鳥肌たちました。




その瞬間、ねえちゃんの怒った表情が一瞬で変わった。


そんで、両手で顔を覆って泣きだした。



「金は来週返せるねん。安心してや。」


顔を覆ってるねえちゃんに今度はにいちゃんがずーっと


話しかけてる。


「な、結婚してくれ。俺、お前しか考えられんねん。」



俺だけじゃなくてー、近くに座ってた客は皆その席見てた。



映画ならここで拍手喝さい、客はみんな総立ちで祝福ーって


なるんかもしれんがー(笑



そこは現実。


そうはならんかった。



そのうちねえちゃんは顔をあげて、


「バカ。アンタ、ホンマにバカやわー。」


って泣いたボロボロの顔で(笑




なんかほっこりしたぞー。



その二人はそのあとすぐに店を出て行ったけどー。



上手く行ったんかなー。



いやー感動したー。



おめでとうー。



朝暑くて目覚めた。


つい先日まで冬かよーって気温やったのに。


体おかしくなるわ(笑



タバコと缶コーヒー買いにコンビニ行って来た。


散歩みたいなもんやねー。



いつもの様にタバコ買って、外で缶コーヒー飲んで、


ケータイ見ると友人からLINE。


それに返信してるとすぐに返って来る。



ん?コイツ仕事中ちゃうんか?



お前仕事中ちゃうんか?


って返すと、



仕事中やけど、今日はサボり。


今、○○の駐車場。



って近所のスーパーの駐車場でサボってるらしい。


営業マンはえーのー(笑


営業マンが皆そうとは言わんけどー。


特に車で営業だと何処でも行けるしねー。



「今日は出会い系で知り合った女と会うねん。」


ってー(笑



お盛んやのー(笑


もう落ち着いたら?(笑



「不細工やったら逃げよう思ってー。」


って勝手な事を(笑



お前も大したこと無いやんけー(笑



「でもなー乳が98センチあるんやってー。捨てがたい


思わん?」


って知るかよ(笑



俺はオッパイ星人ちゃうしー(笑



こんな事ばっかりしてる友人。


話では相手の女はかなりのナイスバディで友人好みの


身長の低い女らしい(笑



いわゆるロリ系?好き(笑



「あと10分で駅いくねんけどなー。」



って俺はその暇つぶしに利用されてるのねー。



出会い系って経験無いけど、そんなに相手見つかるモン


なんかー?



「そりゃ、男より女の方が多いしなー。入れ食いやでー。」


やってー(笑



わからん(笑


何も知らん女と会って、何すんの?



あーナニか?(笑



そうこうしてると会話途切れたー。


コイツ、駅に向かったなー(笑



ちょうど駅に着いた頃に電話したろかー(笑



浮気がバレて離婚までして多額の慰謝料まで払った


くせにー懲りんやっちゃのー(笑



その後、一言だけLINEが来た。



「どすとらいくやー」



どすとらいく?


変換も出来んほどストライクかー(笑



コイツの夜の報告を待つ(笑




今のニッポン。


乱れてますなー(笑