☆親友S  何を見たの?


☆私再構築するなら相手を許す必要がある
みたいな事が書かれてたね


……発覚当初から私の心の中心で
これだけは変わらないと確信していた
幾つかの気持ちや考えの中に
旦那の裏切りを許すことは決してない
いう気持ちがあった。


まだ、不倫について全て聞いたワケでもなく
要所要所しか聞いていない状態で
その気持ちを確信していたのだから
これから詳しく聞いていけばいくほど
許せなくなるだろうと思っていた。


仮に私のたいせつな人達が、こぞって
情に訴えかけるように
旦那を許してあげなさいと
代わる代わる言ったとしても
その気持ちだけはブレる事はないとさえ
妄想していた位だ。


私は、そのサイトを見る前に
旦那にはハッキリと断言してるの……



私より何百倍?(イヤそれ以上)も頭脳明晰で弁が立つ
弁護士先生が仰る事なのだから
正しい答えであるのは間違いないだろう……


だが、私の中の許すということ
許せるということの定義の中では
旦那の裏切りは除外されていた。


なるほど……私もあっちこっちのサイトでも
ブログでも見かけたわ、ソレ。最初に目にした時は
キツかったなーショボーン


Sはどんな気持ちで、その言葉を受け止めたの?


まだ、1度目の時だったからね……
離婚って考えが全く浮かばなくてね照れ


S美が居たらサレてない!ってツッコまれそうだけどニヤリ
要はサレラリ状態だから、私ガーン


今更ながら、旦那が大事とか愛してるとか
気づけてよかったぁ位に思って
やり直す事に必死よーチュー 


だから、そうか!
やり直したいなら許すしかないんだな
皆も言ってるしみたいな……

もう、そこに乗っかる感じ?

私の気持ちとか意思とかで判断してないよね?

それほど必死だったの。なんか教科書の中から
答えを探してる感じ?

だから、許せないのがおかしいんだみたいになっちゃう

許したい?許さなきゃ?でも、できないみたいに
歪みが生まれる


そうなっちゃうよね……私がこれまで見聞きして
知ってるだけでも
Sみたいな気持ちになる人は多かったな……


許したいけど許せないって苦しんでる姿も
たくさん目にした……


でも、私みたいに最初から許せないって
思ってたり、ましてや断言したりした人を
私は知らない。


今思う事は、許したいのに許せないって思える人って
本当に心根が優しい、聖母のような人だなって
心底思うし、尊敬もするし、
そんな人を傷つける輩がいるなんて
って悔しくなったりする自分もいてね。

当時目の当たりにした時もそういう事は思ってた事だけど
自分がその立場になって、自分には出来ない事だと
ハッキリ認識した今、自分がムリな事をできる人って、
本当に素晴らしいと前以上に強く思うよね。

Sもその1人なんだけどさっ


そんな風に思って貰えてる所を
申し訳ない気するけど、私の場合
それはあくまでも1度目だからねてへぺろ

2度目の時には、又違ってたしね。

サレた人は、スル人よりも成長するから
気持ちも変わるってものよ

答えは人それぞれ違うんだから。

それに、サレって本来は不倫された人の意だとしても
体や心、云々じゃなくて
Masakiが言ってくれたみたいに
パートナーの裏切りをされたなら、それは
皆サレた人と同じ位苦しんでいるし
ツラいんだよね。だから、私も自分ではサレ妻って
思ってる。誰が何と言おうとね 



うん、Sの気持ちと
言いたい事はよくわかってるよ。


ニコニコありがとっ。

……


それで……?


Masakiは今も絶望的だと思ってる?


思ってる。というより、本当はわかってた……

弁護士先生のサイトを見て
許せないなら再構築はムリだよって
わかったから絶望したワケじゃなくて

私が、心の中心でわかってた事のもう1つに
これまで見聞きした
不倫男性の中でも私の旦那は絶望的。


だから、再構築なんて果てしなく
絶望的だということも心でよーくわかってた。


そこへ持ってきて
別角度からも
弁護士先生から決め打ちされて
やっぱりそうだよね……って
絶望したの。わかってたのに絶望した……


ずっと色んな声が頭でするっていうと
超ヤバイ人って、思われそうだけど
発覚当初は、なんで?なんで?って、
次々に疑問が鳴り止まなくて
それが、一旦落ち着いたら違う声が
ずっとしてる……


離婚すべきってね。


なのに、動けない。離婚も再構築も動きたくない。
でも、現状維持で何も無かったかのように
とどまることもできない。
それなら、もうこの世から消えるしかないって……
でも、消えることもできない。


堂々巡りの生き地獄


それが今の本当の私。


旦那にもまだ伝えていない私の本心を
吐き出している間、いつもは感受性豊かなSだけど
その時は、一切の感情を顔にも言葉にも出さず
黙って私の顔を見つめ、手を握って
話しを聞いてくれていた……