会社は最大繁忙期ということもあり
一息つく頃には
とっくに正午を回っていた。


いつも以上に時間が早く感じる事や
忙しい事は、立ち止まらずに済むので
とてもありがたかった。


自分のデスクに戻ると
IP Messengerに
クリップ親友Sからメッセージが届いていて
どうやら、チーム内で
大きめのトラブルが発生したらしく
昼休憩どころか、残業になる可能性も
でてきたという内容だった。


パソコン《 しばらくデスクを離れるけど状況次第で
必要ならヘルプも可能なんで
何かあれば社用携帯に直接連絡して》


と返信した。



同じフロアで同じ役職で
私と親友Sは働いているものの
パーティション施行で区切られており
ブースもチームも業務内容も別だ。


同じ階にそのようなチームは複数存在し
各チームの管理者同士は全チームの状況やトラブルも
把握していなければならないため、1日に何度か
社内システムのチェックと報告が義務付けられている。


しかし、急ぎの場合やちょっとした連絡などは
内線や社用携帯へ連絡をするか
業務用とは別の個人用のノートパソコンに
構築しているIP Messengerで行っている。


Sに送ったものとは別で
全チームの管理者に
昼休憩で離席の旨を
IP Messengerで送りその返信を見ることなく
私はすぐに席を立った。


普段なら誰かしらと
一緒にランチするところで
全員の返信をチェックしてから離席するが
食欲もないし
とりあえず、今日だけは
1人の空間で過ごしたかった……


足早に階下に移動し
会社の仮眠スペースの1つを
セキュリティカードと社員証を急いで
読み取り機にかざして
空から使用中に切り替えた。
  

ハァ━(-д-;)━ァ   
軽く息切れと
フラフラして疲れた➰💨
 

私はすぐさま
簡易ベッドに横になり
気がつけば40分近く眠っていた。


自宅に居る時より
よっぽど落ち着いて長く
眠れているなんて
自分で思っている以上に自宅は
居心地悪い場所に
変わってしまったんだなと
冷ややかに分析する私だった。


コーヒーサーバーでカフェインもとって
頭もスッキリしたところで
仕事に戻った。


その後も、普段通り仕事を無事に終え
Sからのヘルプ要請もないので
帰り支度のためロッカールームに移動した。


ロッカーを開けて通知ランプが光ってる
スマホを見ると
Sから


S:《 残業は回避できそーだから✌️
今日、Masakiの都合が良ければ
帰りに△△でお茶でもしない😉? 


とLINEがきていた。


私:《 いいよ~👌私もう終わったから
先に△△に向かって席取りして
待ってるね🎶》


と返信して会社を出た。


しばらく歩いているとスマホのバイブが
鳴った。


きっとSだ!仕事終わったんだ⸜( ´ ꒳ ` )⸝💡と思ってすぐに
スマホを見ると、旦那からのLINEだったプンプン⤵︎⤵︎⤵︎


何かと面倒なのでもやもや
既読をつけないように開くと


旦那:《 お疲れ様。急には食べられないと思って
夜ご飯に卵とニラでスープを作ってみました。》


だった。


素直に喜べない私は
未読スルーして、スタスタ歩いていると
また、バイブが鳴ったスマホハッ


見るとまたしても旦那(  ー̀дー́ )チッ!


旦那:《 駅と逆のようだけど、どうしたの?》


怖っガーンガーン

……

あっ!びっくり

GPS!!つけたんだった💡💡


と、思い出したけれど、色々ムカつくムキー



まだ私ですら朝、家を出てから
ダミーも本命もGPSアプリで1度も
旦那を追跡や調査をしていないというのに
なぜに何もしてない私の方が
追跡されまくってんだ?……納得いかん!=͟͟͞͞(//`^´//)フンッ!


それに、こんな風に
つけまわされることは
トラウマだと知ってるくせに
まったく!
自分の気持ちしか考えられないとは💢💢
相変わらず、自分勝手なヤツ!!٩(๑`^´๑)۶フンガッ


こうなったらGPS切ってやる!


GPS切断スマホブチッ照れ

……

ブルッスマホハッ

すぐさまLINEが来たプンプン


旦那:《 あれ?Masakiちゃん、どこにいる?
昨日入れたGPSアプリ使えない。

だってMasakiちゃんのアイコンの上に
Masakiさんを探せません
って表示されてるよ。

探せませんって何?
探さないでってこと?
地下にいるってこと?
何?
どういうこと?
心配だからLINE気づいたら連絡して 》


探せませんって表示されるんだ(≧ε≦● )プッ
そんなん知らんがな!


それに……
探さないでってこと?って(ストレート過ぎやろ!笑)


けど、そうだよ!その通り!
しばらくテンパってるがいい!
私の心はそんなもんじゃないっ!


少しだけスッキラキラとした気持ちで
Sとの約束の場所に向かった。