この世の中には、不条理なことが沢山あります。
最近の事で言えば『袴田事件』というものを取り上げることも出来るでしょう。
でも、それだけではないはずです。
あなたがもし、心のドアを締め切っていないのなら、身の回りにはたくさんの「理に適わないこと」が横行していると、そう思います。
そうです、自分自身の幸せに思うことが必ずしも隣の人の幸せに並行する訳ではないのです。
今回、私は「生きて、生きて、生きろ」という映画の自主上映会場に赴き、当映画を観て参りました。
元々は一般病院に勤務する一看護師であった方が、東北震災に遭遇することを通して、心の病によって一般社会から外れて孤独に生活しておられる人々のもとを訪れケアをする~『こころのケア・センター』を設立し、自身運営することを通して心の奥にある患者当人の願い・深い想いに寄り添いながら自立を支援していく、
という内容です。
私たちは、様々な音・匂い・光・色・感触の中に生きています。
或る物事や思いを一つに区切られた空間の中で共有し、和合し、または反発し合って生きています。
そしてその物事が、想定された事柄からひっくり返されることによって、その共有する空間は混乱の場へと変わってしまいます。
ひっくり返ったことがらはもう元に戻されることは無い…、
この事実に打ちのめされながら、心の立ち上がりまでの歩みを寄り添い共に歩みます。
ボクは、この映画を観ていて『イエスの死と復活』を思い出さずにはいられませんでした。
