先日、アルバート・ハワードという人の本を読んでいました。
そこには、稲の生育方法について解説してありました。
最初に苗床をつくり、そこで栄養分豊かな土壌にしっかり置かれて”成長の土台”が作られて、それから水田に移されます。その水田という過酷な環境にあっても必要な養分を、苗は幼い頃にしっかり教わった教えの通りに、貪欲に根から吸い上げて成長していくのです。
それは、ただ稲の穀粒が単に土の上に蒔かれて天からの雨を受けて成長していく過程と比べると、『格段に成長速度において差がある』とのことでした。
今、ジョギングから帰って来てこれを書き始めているのですが、
それについて「もしかすれば、これは人間にも同じことが言えるのではないか」とふと思ったのでした。
一般的に『人は1歳から5歳までの間に、その人格における重要な部分は作り上げられる』と言われています。
如何に、”苗床”という安心を生み出す愛に包まれた環境の中に子ども一人一人が置かれることが、その先の過酷な環境にも強く、
またまっすぐに成長していく力となっていくのではないか、と思ったのです。