金融市場週間予想(9/2-9/6)
波乱の相場は続く?
2024年9月1日現在における9月2日から9月6日までのドル円相場の週間収束ポイントは146円28銭となっています。
この予想は過去200週間の為替や金利その他17市場の金融商品を基に統計手法による分析を行い計算した結果によるものです。
週末(30日)の米国株式市場は上昇しました。S&P500種株価指数は上昇し、前日比1.01%高の5,648.4となりました。ダウ工業株30種平均は0.55%高の41,563.08ドル、ナスダック総合指数は1.13%上昇しました。ドル円は146円21銭で終了しました。
今週の収束ポイントは以下の通りです。
ドル円146円28銭 ユーロ円162円08銭 豪ドル円98円05銭 日経平均38,261円 NYダウ40,774ドル 日本国債(10年)0.86% GOLD 2,438ドル
週末に発表された米国個人消費支出(PCE)の伸びが加速し、債券の利回りが上昇、外国為替市場ではドルがじり高となり、ドル円は146円台まで上昇しました。PCEの伸びの中身を見ると、変動の大きい食品とエネルギーを除くコア価格指数は緩やかな伸びにとどまっており、手放しで景気が底堅いとまでは言えない内容となっています。
外国為替市場ではドルがじり高傾向にありますが、米商品先物取引委員会(CFTC)が30日に発表した報告によれば、投機筋のポジションはドルの買い越しから売り越しに転換し、投機筋はドル安方向に賭けていることが判明しました。今週末に発表される雇用統計の数値如何によっては、投機筋が発表直後にドル安に大きく仕掛けてくることも想定しておく必要があります。
また、今週末に発表される雇用統計は先々週の年次統計での大幅下方修正直後ということもあって別の意味からも注目されています。特にヘッドラインの雇用者数についてはその信ぴょう性について疑問視されており、仮に雇用者数が市場予想より大きな数値が発表された場合に、市場が額面通りに受け入れる反応(ドル高、株高)になるかどうか、注意が必要です。市場は失業率や平均時給などの数値をより重要視するのではないかと思われます。
株式市場においては8月の波乱相場を終えて9月は米国金利低下を理由に居心地の良いゴルディロックス相場を期待する投資家が多いものと思われますが、戦争や選挙などの無視できない外部要因を勘案すると、波乱の相場は継続するものと思われます。
以上の相場予想はあくまでも統計分析に基づく安定収束モデルにより推計するものですので、この予想に基づいた投資の結果に対しては一切の責任を負うものではありません