それではさっそく耳コピしてみましょう。

使うのはこの曲

ももいろクローバーZの新曲「BIONIC CHERRY」


映画「サルベージ・マイス」の主題歌で、来月発売のシングル「労働讃歌」に収録されている。

なぜこの曲にしたか。

自分がコピーしたかったからだ!

理由は単純明快です。

ついでに言えば、前例がないことです。

今回は、このサビ部分(0:55~1:12)のみコピーしたいと思います。

ステップ1 何拍子?

0:55~のサビ部分の拍子はトリッキーですね。

bionic cherry 探そうbionic cherry 命を bionic cherry 半端ない生きざま
気が徹してく テンション 喝!

たぶんこんな歌詞。

拍子を考えると、「bionic cherry 」が3拍、「探そう」「命を」が5拍です。

すなわち、この部分は4分の3拍子プラス4分の5拍子です。え?

なんだそりゃ。

そう考える人は少数派でしょう。

サビ以外のところを聞けばすぐわかるように(とくに0:05からの四字熟語のところ)

4拍子と考えるのが妥当でしょう。

この曲は拍感を飛び越えてつくられています。

4拍子でも、単純にはいきません。

まあ、そこが女の子らしいというか、ももクロらしいというか。

どうにもツンツンしてやまないところというか…

を表しているんでしょう。

ということで、今回は、4拍子として話を進めます。

ステップ2 何調?

スケールです。

とりあえず長調であることには間違いないですね。

明るい曲なので、長調(メジャースケール・ドゥア)

問題は、何調か。

わかるとのちのちの耳コピが楽になります。

フラット・シャープに注意できるので。

それを知るためには、最後の音を知ることが大切です。

フレーズの最後の音(とくにサビの)は、たいてい主音です。

主音とは、スケールの基本の音です。

ここで注意するのは、いつも主音ではないことと、Bメロなどサビ以外では主音以外が使われることが多いことです。

では、やってみましょう。

気が徹してく テンション 喝! 1:03~

徹してく、の「く」の音はレです。

テンション、はラレです。

もうわかりました。レから始まるニ長調です。

その裏付けとなるのが、徹してく~喝までの裏方です。

一拍目に繰り返し聞こえてくる音。レなんです。

全体的にゴタゴタ感が多い曲の中でも、がんばってニ長調を主張してますね。

これで基礎ができました。

ニ長調、4分の4拍子

次回はいよいよメロディーコピーに移ります。

つか、メロディーコピーしたらもう終わりじゃん。

たぶん、次回最終回。