名作ジブリ映画『魔女の宅急便』をご存じでしょうか。

この映画の終盤、主人公のキキは、体調を崩したあと、相棒の猫のジジの言葉が聞き取れなくなる場面があります。

 

※スタジオジブリさんからフリー素材お借りしています

 

そのあと、スランプを乗り越えて魔女として一皮むけていくのですが、この、こないだまで意思疎通できていたのに、突然、相手が何言っているか分からなくなる(あるいは自分の言葉が通じなくなる)現象が、語学学習をしているとたびたび出現します。

 

こないだまですんなり頭に入ってきていた相手の言葉が、今は「にゃー」としか聞こえなくなるショック。逆に、自分の言葉が相手に通じなくなってしまう現象

 

 

私はこの現象を「魔女宅ジジショック」と呼んでいますニヤニヤ

 

 

さて、このジジショック、たびたび休み明けの英語の中で出現します。なぜなら、週末に子どもたちと日本語で話している時間が圧倒的に長くなるからですあせるあせる

 

海外生活長い人は、言語切り替えスイッチを持っていると言います。私の友人でも、空港に降り立つと脳(見る聞く考える)がその国の言語に切り替わると言っている人もひらめき電球

 

しかし、一応3か国語を話す純ジャパ母ですが、脳内にこのようなスイッチは存在せず、見る聞く考える、すべて強力な磁力を持つ日本語に引っ張られますゲッソリ

 

普段、英語か中国語を話すときは、一言一句翻訳とまではいかないですが、日本語で考えたこと、感じたことをどちらかの言語に直して口に出すという感覚です。

 

聞くときは、英語音からはわりとすんなり意味に変換できるようになりましたが、でもその意味は無意識に日本語で捉えています。中国語は聞いている音の漢字を頭に思い浮かべながら、それを脳内で読んでいる感覚があります。

 

以前、フィリピン人の英語の先生に聞いたら、自分もタガログ語で考えて英語を話している、というのを聞いて、もう外国語で考える訓練はいいやと開き直っています笑い泣き

 

話がそれてしまいましたが、とにかくそんな超コンフリクトな純ジャパ母の脳内なので、頻繁にジジショックを起こします。

 

なので、このショックを和らげるために、月曜の朝は英語のラジオを聞く、口の体操のために、ぶつぶつ一人でシャドーイングするなどしてウォーミングアップをします。

 

ただ、この魔女宅ジジショック、軽い症状もあれば、重症もあります。以下、英語について軽いものから順に。

 

 

・短期間、日本語を使いすぎた時

まさに月曜朝の症状ですね。でも、ウォーミングアップしていけば治るので、軽症です。

 

・疲れている時

体調不良の時、日本語でもうまく聞けない、話せないように、外国語だとその言語障害の影響が倍増という体感があります。もう体と脳を休めて、回復に努めるしかありません。

 

・長期間、日本語を使いすぎた時

これは、今回、40過ぎて英語学習を再開した純ジャパ母が、最初に感じた大きな壁。学生時代にわずかながら開発途中だった英語脳が、委縮してどこにもない…これは使わなかった分、長い時間かけてのエクササイズが必要でしたゲロー

 

・発音が特徴的な英語ネイティブと話す時

純ジャパ母、アメリカ英語専門です笑い泣き 先週も、授業中にブリティッシュ英語のリスニング問題があったのですが、もう何を話しているのやら?音すら聞き取れず、スクリプトで読んでも、聞き取れません。クラスメイトがどっと笑うところもついていけず、初級者に戻ったような気持ちに。これはもうブリティッシュ英語用の耳と口が必要になるので、ゼロからの訓練が必要そうです…汗

 

・英語の得意でない第二言語話者同士で話す時

ノンネイティブ同士で話すとき、お互いがうまくないと、途端に口、耳が働かなくことがあります。話している内容はたわいもないことなのに、言葉が出てこなかったり、相手の言うことが分からなかったり。

純ジャパ母レベルだと、分かりやすく話してくれる先生や、こちらが下手な英語を使っても意図を汲み取ってくれるネイティブ、あるいはそれに準ずるようなハイレベルの英語力を持つ相手でないと、会話が成立しないことが多々あります。これはもうお互い様なので、自分もそういうハイレベルなお相手になれるように頑張らないとです泣

 

 

こう見ると、ほんと言語学習は筋トレ会話はテニスのラリーだと思います。毎日毎日、その言語の聞く、話す、読む、書く、の四種目をこつこつ鍛錬して英語脳を肥大させ、相手の球を拾って打ち返せるスキルを磨いていくしかないメラメラメラメラメラメラ

さあ、今週もトレーニングだ!!