玉屋 ＠ 東十条（JR京浜東北線）

おうりゃ，いいねえ．



用事で十条，その帰り．

七夕飾りって賑やかで心ときめく．

なんか素敵そうなことが起こりそうな予覚．



ね！起こったっしょ．

懐古式ラーメンだっしょ，うわっはっきゃ～っ．



《 玉屋 》



腰高まで玉石が配された風流な造作．

うふふ，鄧小平氏の晩餐はいかがなものかと思いますが．

メディアでもかなりのメジャー店なのは間違いありません．





ドラマやいろんなロケに使われたんですね．

店内にはその時のスナップがたくさん貼られてます．

雑誌の切り抜きや訪れた芸能人のサインもそこらじゅうに．





ではありますがアレです，断じてご安心なんです．

メディア好きなちゃらちゃらしたお店かと思いきや違う．

ご高齢なご主人と女将さんが独特なテムポで切り盛りされてます．

昭和から続くゆるりとした時間を今に残す素晴らしいお店であります．



10年ほど前に来たときよりもメニュウが少なくなりました．

いいんです，いいんです，時の流れに逆らわぬという点で微笑ましい．



ここで飲食することが何よりも愉しい．

そんなご近所の方ばかりが集う，穏やかな空気．

そんな店内でいただくものはどれも穏当な味わいがあります．





やはりね，やはりですよ．

玉屋カレーライスもよろしいですがね．

こちらならこれいただきませんとね，うっふっふ．

丼上の趣き，海苔はないけど100点，これでいいのだ，うわっは．





例によって味の検討が出来る流儀の男ではない．

でもね，これだけはわかる，澄んだスープに込めるご主人の思い．

50年以上も永続してきた価値がそこにある，美味しい．

スープを麺を味わえばわかる，私など若輩が論ずる底のものではない．





ちなみに関東で七夕はこの数年雨ばかりだよね．

梅雨の合間の曇り空，七夕飾りがたなびくのも東京の風情．