今回、カンボジアでスタディツアーに参加するにあたって、
こちらの書籍を読みました。
カンボジア孤児院ビジネス
岩下明日香
以下、簡単に内容の紹介です。
・近年、カンボジアで孤児院に入所する子供が増えている(30000名以上)
・そのうち両親または片親がいない子どもは20パーセント台
・多くの子供は、貧困や教育のために孤児院に預けられている
(親は小さな子供がいると働けない、孤児院に入れれば食事も与えられるし学校にもいかせてくれる)
・農村部からシェムリアップ等の観光地の孤児院に預けられている子が家族に会えるのは、年に1度程度、孤児院の子供たちはコミュニティから断絶されてしまい帰る場所がなくなる
・子供たちに必要なのは、短期でやってくる何も能力を発揮しないボランティアではなく、カウンセラー等の専門家
・もしあなたが悪徳な孤児院にお金を渡したら、その孤児院はお金を得るために子供を利用しているので、あなたはその人身取引的な行為に手を貸していることになる
まとめ
・孤児院は、貧困などの家庭の問題を抱えた子供たちに対する誤った解決策
・子供を家庭から引き離さなくても生活できるようにする支援が必要
(親が出稼ぎに行かなくていいよう村に雇用を生み出す、子供を日中預かる保育園や学校を作る等)
・支援者、観光客も、何が子供たちにとって最善の対応なのか考える必要がある
行く前に読んで、大変勉強になりました。
そして、実際にシェムリアップと郊外の村に足を運んだことで、
この本に書いてあることがイメージしやすくなりました。
私のカンボジアでのスタディツアー体験記はこちらです。
スタディツアーに参加して