GLION OSAKA DRIFTは、末永正雄選手の35GT-Rが3年ぶりに優勝。かと思えば、もう１台の35GT-Rはフライングニーアタックドリフト?で大クラッシュ、徹夜で直してきて次の日は優勝してみたりと、いい意味でも悪い意味でもとにかく冠の名に恥じないような活躍? があまりに目立ってましたが(笑)…それ以外にもホントに色々あったのです。
そもそも、土曜日の決勝戦は、3年ぶりに末永正雄35GT-Rが勝ったのですが、その3年前とまったく同じクルマの組み合わせというのも実に面白かったです。そう、今回の決勝戦での相手はRE雨宮RX-7の松井選手でした。
実は末永選手、2年前までずっとこのマシーンに乗っていて、このマシーンでの優勝が2014年のお台場最終戦でした。そしてその時の相手が、今自分が乗っている35GT-R。もちろんその時は川畑真人選手でした。ですから末永選手はどちらのクルマに乗ってもどっちにも勝っているという珍しい体験をしていたのです!
本人は「妙な気分だった」と言っていましたし、負けたRE雨宮代表のアマさんも「正雄クンならしょうがない」こぼしておりました。
結果ではそんなに目立ってはいない? のですが、自分的にはいつも興味深く、そして今回も十分目立っていたのではないかと思われたのが、ロードスター（2ローターターボ）に乗る岩井照宜選手。筑波も最初は苦しんでなかなか良い走りが出来ませんでしたが、今回もホントは得意な特設コースの設定なのにも関わらず、練習走行ではいちまいち? いぇ、いま2でした（笑）
ところがとかくこの人は本番に異常に強い? 練習走行とはうってかわった走行をみせつけ、当然DOSSの得点も一気にアップ! 軽々予選突破。そしてBest16にも進出してきました。ここからがこの人の面白いところでして、何しろ現在30戦以上追走をしている人の中ではぶっちぎりの追走勝率ビリ。つまり"追走負け率"がぶっちぎりNo.1なのです（笑）
ちなみに現在TOPの追走勝率は斉藤太吾選手の6割9分1厘。ほぼ7割の勝率に対して、岩井選手はなんと勝率1割7分2厘。そう、ほとんど追走で勝ったことが無いんです（いぇ、5回勝ったことがあります）。それを聞いたR-Magic大原監督は「まじっすか? （もっと早くそれを教えて欲しかった? 笑）」と愕然としていました…。
いかに追走で勝つか? いかに後追いでアドバンテージを取るか? ということが真剣に論議されていたのですが…岩井選手は後追いの走り方を全然わかっていなかった? というより考えたことがなかった? ということが判明してこれまた大原監督が聞いたらひっくり返りそうな話でした。
どうやら岩井選手は真面目にとにかく最初の飛び込みでビタビタに合わせることだけが大事で、それが出来ないと勝てないと思っていたらしいのです。いまさらながら“後半のタイトなところ（ロードスターが速いところ）で入り込んで0.5ランクでも取れば勝てる”ということを知って「なーんだ、それでいいんだ! それなら勝てるかも? 」ですと（笑）
果して…結果は?
Best16での対戦相手は末永直登選手。そう、追走の名手であり、今回は2JZにエンジンもスイッチして絶好調…ということで…ハイあっさり岩井選手敗退でしたー(笑)
とはいえ、0.5ランク差の惜しい戦いではありましたよ! やっと追走というものがどういものなのかを知った岩井選手、次戦エビスでの走りに注目してくださいね～!! 追走負け率少しでも減らさないとね(笑)。
最後にもうひとつ。今シリーズ戦のBest追走賞は、混戦というか少し低迷? して何と合計31.5ランクでのBest追走賞となりました。普段は悪くても33ランクぐらいで、良いときは35ランクくらいはあるんですがね。
この賞をとったのは藤野秀之&村上満組。藤野選手はビックリしてましたが、村上選手はこの賞がなんのことやら? 最後までよく理解してなかったようで…（笑）何故なら見た目にはもっとビタビタの追走があったからです。
記憶に残るものすごい追走は…松井有紀夫vs横井昌志選手の追走かな? すこしやり過ぎてしまって横井選手は負けてしまいましたが、アホみたいな後追い? がこれぞ追走って感じでした。ちなみに次の日の追走でも１番凄かったのが斉藤太吾vs横井昌志のBest4での戦い。0.5ランク差で横井選手は負けてしまいましたが、実はこの戦いで斉藤選手はクラッチを酷使し過ぎて次の決勝戦で負けてしまったのですね。それぐらい横井選手との戦いでギリギリまで攻めたということですかね?
横井選手の後追いは気持ちがいいぐらいの思いきりの良さで面白いです!! 一度食らいついたら絶対離さない? ということで、横井選手のニックネームを"ゾンビ横井"から"マムシの横井"に改名することにしましたー（笑）
まだまだ面白裏話はあるのですが、今回はこのへんで。
もうすぐエビス戦ですね。8/18・19・20のエビス戦はデュアルファイナル。そう、この2戦でほぼ今年のシリーズタイトルが見えてきます（早いなー）。そろそろ気持ちをエビスにシフトしていきましょうかね。皆さんも是非夏のエビスでの戦いを是非観に来てくださいねー!!!
第210回 GLION OSAKA DRIFT裏話Part2 ＜新マナPの衝撃トーク＞
http://www.area-agnes.com/ja/columns/170802/
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