マスターという存在はなんて損な役回りなんだろう…
もとっき引退の話は瞬く間に広がり、もとっきのフレンドさんや漆黒の女神に所属していた人から
「クロアー、時間ある?」
もとっきはそう言うと、フラリと去っていった。
私は何回も思ったことがあります。
別にマスターをしているからって、他のプレイヤーよりも多く経験値やルギアが貰えるわけでは無いし、ガチャ率も変わりません。
発展が宿命であり、メンバー同士のトラブルの仲裁をしたり…
この人達と遊んでいれば楽しい。と行動で示さないといけません。
そう。完全な趣味なのです(´∀`*)ウフフ
でもね、楽しいんだよ。マスターって!
ドラマがいっぱいあります。
ギルメンの一人一人に感謝の気持ちがあって、遊んでくれてありがとう。
って想いが日々込み上げてくるんだよ(*'ω' *)
そう。これは私の備忘録。。
その日、2代目マスターであるもとっきは引退を表明した。
もとっき引退の話は瞬く間に広がり、もとっきのフレンドさんや漆黒の女神に所属していた人から
「もとっき引退するんでしょ?ギルドどーなるの?」
とか色々と聞かれたりした。
何も決まっていなかった。誰もマスターをしたくなかった。
当の私もギルドを創り解散させた事もあるから、したくなかった。
ある夜、いつものようにフレンドと遊んでいると
「クロアー、時間ある?」
もとっきからお呼びが…
内容は決まっている。マスターする気あるかの確認だ。
正直に答えた。
私はしたくないよ。でも誰もいないなら私がする。
でも私がマスターになったら、1回、全メンバーを切って再度集まった人だけで漆黒の女神をスタートさせる。
クロアは過激だな…
ダーマス!解散はしたくないの。
みんなで集めた家具とかハウスが無くなるのは嫌だ(><)
押し付け合う位なら解散させるよ。
もとっきはそう言うと、フラリと去っていった。
翌土曜日…ギル活の終わりに、もとっきは
「誰かマスターしたい人いる?」
とみんなに聞いた。
誰も手を挙げなかった。
いつもワイワイとしているギルドハウスは重たい空気に包まれる。
誰もしたくない。気軽に遊んでいたい。
それは皆が知っていた。だから誰も何も言えなかった。
もう時間が無い。来週のギル活でマスターは引退する。
もういいや。
お通夜みたいな雰囲気は嫌い。私は心を決めた。
私がするよ!
もちろんみんなが、私でいいのなら。だけど…
もう後にはひけない。
私は手を挙げた。
何人かが私を推してくれた。
うーん…少し考える。今日は解散!!
何も決まらないまま、その日のギル活は終わった。
続く