人間の成長を描いてみる | CROIRE幼児教室ブログ

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「保護者さまの学び」を大切にしています。

 

 

人間の成長を絵で描くなら、

皆さんはどのような絵を描きますか?

 

 

ピラミッド型?

(その場合には幼児期は一番下の土台となりますね)

 

右肩上がりの直線(曲線)?

その場合には、幼児期は基点となりますね。

 

いずれにせよ、幼児期が人間の人生において

最重要であることが分かります。

 

 

その他の発想として、

「年輪」で成長を描くこともできますね。

 

その場合には、幼児期は樹の中心です。

中心から、一枚一枚年輪が重ねられていく…。

 

私はこの発想が大好きです。

 

樹がどれだけ太く、大きくなっても

幼児期にできた中心の部分は残っている…。

 

大人とは、幼児が「変化」した存在ではなく、

大人の中にも幼児期に培ったものが

そのまま残っているということです。

こう考えると、自分を大切にしたくなります。

 

 

谷川俊太郎さんの「子どもをどう捉えるか」に関する

言葉が紹介された本を見つけました。

 

 

===

「人間というのはね、その年輪の核に子ども、

あるいは子ども時代というものがあるのではないか。

一つの樹がその周りに年輪を増やしていくように人は成長していく。

そして自分の内面に関して言えば、

あらゆる年輪の自分がいる。

 

“内なる子ども”というのは、年輪の一番中核のところ、

自分の中の幼児性、あるいは子どもというものを

自分がどこまで意識化できるかということが、

基本的には重要なのではないか」

今井和子(2016). 主任保育士・副園長・リーダーに求められる役割と実践的スキル.ミネルヴァ書房. pp44

===

 

 

今、幼児期の子ども達は、

樹の年輪で言う一番中心の部分を、

様々な体験・経験を通して

一生懸命作っているのです。

 

私たち大人がすべきことは、

子どもを急かして育てることではありません。

彼らが更に豊かな体験・経験ができるよう、

たくさん詰まった中心を自分の力で作れるよう、

環境を整えていくということです。

 

 

自分の中にある幼児性を楽しめるような、

言い換えれば、

自分自身を生きる・自分自身を楽しめる

そんな子ども達が育っていくといいですね。

 

親が子どもをどう見るか、

そして、どう関わっていくか…、

それにより、子どもの経験は大きく変わります。

 

どういう環境を子どもに準備するか…、

幼児期の子育てでもっとも意識したい部分です。