ここ数日は学びの時間が多く取れている。
これは本当にありがたいことだ。
その中で気づいたことがある。
それは、「私たちは学ぶことを恐れている」ということである。
人が自分の興味がある分野を学ぶ時の姿勢は、前向きで積極的。
時には心が躍るほどワクワクする。
これは一般的な考えであると思うし、私自身もそう感じてきた。
もちろん「私は勉強が嫌いだ」という人もいると思うが、
それでも好きな分野で知識を得た時の喜びを感じたことはあるのではないだろうか。
しかし、私たちの学びはなかなか続かない。
それはなぜだろうか・・・
それは「恐れ」だ。
はじめは興味本位で学び始める。
知らなかったことを知る喜びを感じ、さらに深く知りたいと思うようになる。
しかしそれと同時に、
学べば学ぶほどに、知識を得ることに対する「恐れ」を感じるようになる。
それは、「真実を知ることへの恐怖」と
「知らなかったということを知ることに対する恐怖」である。
著者や偉人の凄さが少しずつ身に染みて、
自分の知識の不足に無力感が押し寄せてくる。
そうなるとモチベーションの維持は難しい。
それどころか自分の生き方まで否定したくなる。
「もっと早く学んでいれば」
「今まで自分は何をしてきたのだろう」
と自分自信を責めることになるのだ。
知識や知恵が人生に大きな影響を与えることは知っている。
だからこそ怖いのである。
きっとここで、学びを辞めてしまう人が多いのではないか。
さらに学びを深めることは、
自分の今までの生き方を否定し、さらに傷つく恐れがあるからだ。
でもここで学びを止めてしまっては勿体ない。
ここで、悪いお知らせと良いお知らせがある。
悪いお知らせは、
「どれだけ学び知識を深めたとしても、
あなたが『恐れ」を感じなくなることはない」ということだ。
どれほど才能がある人だとしても、
世の中のすべてを理解することはできないのである。
そして良いお知らせは、
『学ぶことと恐れを感じることは、常に隣り合わせである。そしてそれは、人間なら誰しもが感じるということを、あなたは知っている』ということである。
ギリシャの哲学者ソクラテスの代表的な思想に「無知の知」というものがある。
この言葉の意味は、
「自分は何も知らないということを知る、気付く」という意味だ。
自分は無知であるということを認める。
そして、そのことを決して恥じることなく受け入れる。
そのうえで、今から少しずつ積み上げていくしかないのだ。
なかなか一歩を踏み出せないという方はコチラも↓
「恐れ」と「勇気」 https://ameblo.jp/crocus0y-y/entry-12590747386.html