株式会社トレタの代表、中村さんの著書『外食逆襲論』(株)幻冬舎
書店で見かけてすぐに手を取り購入しました。
ちょうど今、私のお店は一年を通して大きく転換している真っ只中。
今自分の考えていること、やろうとしていることは間違っているのではないか、
そんな不安と期待をもって読み進めました。
著書の中では、
・外食産業は今、歴史の転換点にあり、変革が求められている。
・外食産業=ブラックはどうして生まれたのだろうか
・IT化との向き合い方
・これからを勝ち抜く飲食店の在り方
現代における飲食店の直面する問題と、これからの未来についての提言が述べられていました。
各章とも学べるものが多く勉強になったのはもちろんですが、
それ以上に大切なことに気づかせてくれた一冊でした。
そして何より中村さんの熱い気持ちが伝わってきて、
自分の中の忘れていた何かが蘇ってきたような感覚にすらなりました。
その一節を紹介します。
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本来、飲食の仕事も、極めて高度なクリエイティビティが要求されるものなのです。
調理にしろ、接客にしろ、人間の五感すべてを駆使して、
お客様に喜びと感動を与える。誰にでもできる仕事ではありません。
それなのに、飲食店の仕事は、なぜか下に見られてしまう。
私はそれが悔しくてなりません。
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日本の飲食業界を変えたい!!
飲食業界で働いている方なら誰しも
そんな熱い想いを抱いたことがあるのではないでしょうか。
私もその一人です。
飲食業界で働こうとする人の多くは、
接客が好きで、お客さんの笑顔が見たくて、喜びや感動を与えたいと思っています。
しかし現実は厳しく、目の前の業務に追われ、
労働時間も長く休みの少ないブラックな産業になってしまっています。
これが本当に悔しいんです、この仕事のすばらしさを伝えたい。
これからの時代、本当にチャンスだと思うんです!
飲食業界は古い考え方や体質に囚われ、ITやハイテク機器の導入に遅れてきました。その結果が、現状のブラック産業といわれる所以だと思います。
これから世界的な技術革新がますます進むでしょう。
IT化やAIの導入によって働き方に大きな変化が起こります。
今こそ、この波に乗って、外食産業も変革していく時がきています。
発注業務や清掃業務の自動化、アプリを使った自動シフト作成、完全自動洗浄機など、やろうと思えばできることは沢山あります。
今までの考え方にとらわれず、大きな視点で投資を行い未来をつくっていく、
その努力の先にブラック産業からの脱出があります。
そしてその先で、外食産業の真の力が人々を魅了します。
AIをはじめテクノロジーの進化によって、
人間の仕事はなくなっていくといわれます。
そして最後の残る、人間にしかできない仕事とは何でしょうか?
それが「感情労働」なのです。
相手の気持ちに寄り添い、お客さんの笑顔が見たくて、
喜びや感動を提供する
そういった意味では、
外食業界は時代の最先端を追い求めています。
外食産業の楽しさ、それは日々実感しつつも、
ここ数年忘れかけていた気持ちに気付き、やりたいことがまた一つ増えました。
ここ最近は9連勤してしまったせいでブログもかけず、
少しバタバタな日々を過ごしてしまった現実とも向き合いながら、
それでも好きなこの業界のために、
これからも何か少しでも発信と行動をしていきたいと思います!