シミ改善クリーム、シスペラについて
以前こちらでお話しましたが、
今回はCyspera FAQ の日本語訳を作ってみました。
シスペラの50g/1.75ozのチューブはどのくらい持ちますか?
シスペラを長時間使用した方が、より良い結果、より早い結果が得られますか?
シスペラを日中に塗布して、夜にレチノールを併用することはできますか?
白斑がある状態でシスペラを使用した場合、相互作用はありますか?
シスペラとは?
シスペラは、安定化したシステアミンを配合した集中的な色素補正剤で、頑固な肌の変色、褐色の斑点や黒ずみを改善します。
シスペラはどこで購入できますか?
シスペラは、医師を通じて購入することができるプロ用のスキンケア製品です。販売店をお探しの方は、シスペラウェブサイト(www.cyspera.com)をご覧ください。
システアミンとは?
Cyspera®(安定化されたシステアミンを含む唯一のクリーム)に含まれるシステアミンは、合成された分子であり、肌に強力な抗酸化作用をもたらし、色素沈着の見た目に複数の効果をもたらします。
シスペラはどのような肌の状態に適応しますか?
Cyspera®は、日焼けによる肌の変色や、褐色の斑点、黒いぽつぽつ、黒子などにおすすめです。
どのような人がシスペラを使用できますか?
シスペラはすべてのフィッツパトリック (Fitzpatrick)・スキンタイプに使用することができます。
シスペラの50g/1.75ozのチューブ(1本)はどのくらい持ちますか?
フルポンプ(ワンプッシュ)で約0.5gです。1日1回使用した場合、1本のチューブで100日分、3ヶ月分よりも長く使用できます。
シスペラの使用方法は?
Cyspera®は、定期的に使用することで最高のパフォーマンスを発揮します(1日1回15分)。
集中的に使用する段階: 1日1回、16週間
メンテナンス段階: 週に2回、1日1回
1. 肌に薄く塗布する
2. 15分間そのままにします。
3. マイルドなフェイシャルクレンザーで洗って取り除く。顔の水分をやさしく拭き取ります。
4. 患部を保湿します。日中は肌に潤いを与えてください。
SPF50の広域スペクトラム(UVA, UVBの両方を防ぐ)日焼け止めを毎日使用することをお勧めします。
(使い方のページにはSPF30以上と書かれていますが、FAQページではSPF50となっています。)
シスペラは長期的に使用できますか。
シスペラは長期使用が可能です。臨床現場での観察によると、16週間後に改善が継続して見られ、システアミンを6ヶ月間毎日使用するように処方され良好な結果が得られています。
望ましい結果が得られた後は、週2回のシスペラ塗布で維持することができます。
最初にシスペラを使用した患者さんの一部は、現在も維持療法中です。
シスペラは、夏場や日中に使用できますか?
システアミンは光増感剤ではありません。Cyspera®は、日差しの強さに関係なく使用できます。しかし、より早く効果を得るためには、SPFの高い日焼け止めクリームを毎日使用することをお勧めします。
シスペラは、顔全体に使用できますか?
Cyspera®は、色素沈着した部分だけでなく、顔全体に塗布することをお勧めします。肌全体のトーンを均一にし、最も暗い部分に深く作用します。
シスペラは体の他の部位にも使えますか?
Cyspera®は、目の下、唇、ビキニライン、腕、太ももの内側など、体のどの部分にも安全にご使用いただけます。
敏感な部位には、最初の数日間は、Cyspera®をモイスチャークリームで希釈し、5分間放置することをお勧めします。刺激がなければ、徐々に時間を延ばしていき、最大で15分まで使用することができます。
シスペラを15分以上塗布してもいいですか?
Cyspera®の最高のパフォーマンスは、毎日15分間の塗布で発揮されています。塗布時間が長いと、特に初期段階では肌が敏感になる可能性があります。
シスペラを長時間使用した方が、より良い結果、より早い結果が得られますか?
より長い時間クリームを塗っても、より早い効果は得られません。Cyspera®の最高のパフォーマンスは、毎日15分間の塗布で実証されています。3ヶ月から6ヶ月の間、継続して使用することで最高の効果が得られます。
シスペラはどのくらいの期間で効果を実感できますか?
臨床試験では、毎日使用することで、早くて8週間で効果が見られました。16週間の使用後には、皮膚の変色の見た目に大きな改善が見られました。
シスペラと併用すべき保湿剤の種類は?
どのような保湿クリームでも使用できます。
SPF50の広域スペクトラムの日焼け止めを毎日使用することをお勧めします。
(SPF50、PA++++の日焼け止めを使いましょう。)
なぜ、洗顔後すぐにシスペラを使用しない方が良いのですか?
Cyspera®を濡れた肌や湿った肌に塗布すると、肌の敏感度が高まることがあります。
シスペラはハイドロキノンと併用できますか?
シスペラを日中に塗布して、夜にレチノールを併用することはできますか?
シスペラとアゼライン酸製品との併用は可能ですか?
Cyspera®とハイドロキノン、レチノール、またはアゼライン酸製品を併用した場合の忍容性については詳しく調べられていません。この点については、患者さんの肌のニーズや耐性に関する知識に基づいて、医師の判断に委ねられるべきです。
シスペラは、美容施術と併用できますか?
Cyspera®は、美容施術と組み合わせて使用することができます。施術前後の使用のタイミングは、患者さんの肌のニーズや耐性に関する知識に基づいて、医師の判断に委ねられます。
シスペラは、レーザー治療の前後に使用できますか?
Cyspera®は、レーザー治療の前後に使用することができます。その際、肌に明らかな刺激がなく、完全に休息している必要があります。
レーザー治療後は、15日ほど経過してからCyspera®を使用することをお勧めします。複合的な治療を行う場合は、医師の判断に委ねてください。
シスペラは、ケミカルピーリングと併用できますか?
Cyspera®は、ケミカルピーリングと併用することができます。その際、肌に明らかな刺激がなく、完全に休息している必要があります。
ケミカルピーリング後は、15日ほど経過してからCyspera®を使用することをお勧めします。複合的な治療を行う場合は、医師の判断に委ねてください。
シスペラは、妊娠中や授乳中でも使用できますか?
妊娠中および授乳中の母親への使用に関する研究は行われていません。したがって、妊娠中および授乳中はシスペラを使用しないことをお勧めします。
シスペラに副作用はありますか?
皮膚の赤み、乾燥、刺激以外の重大な副作用は報告されていません。塗布方法が守られていれば、刺激のリスクは非常に低いです。
赤くなってしまった場合の対処法は?
これは、治療開始後数日間に起こる可能性のある正常な反応です。
赤みが持続する場合は、数日間(または皮膚の赤みが完全に治まるまで)シスペラの使用を中止し、頻繁に皮膚の保湿を続けることをお勧めします。
皮膚の赤みが完全に治まったら、シスぺラクリームの塗布時間(5~10分)や使用回数(1日おき)を減らして使用を再開します。赤みの兆候がない場合は、数週間かけて徐々に15分まで塗布時間を伸ばすことができます。
乾燥した場合の対処法は?
肌が適応している間、使用開始後数日間は肌の乾燥が起こることがあります。
肌が乾燥すると刺激が強くなるため、保湿剤を頻繁に使用することが非常に重要です。
乾燥が続いた場合は、数日間(または皮膚の乾燥が完全に治まるまで)Cyspera®の使用を中止し、引き続き頻繁に皮膚を保湿することをお勧めします。
皮膚の乾燥が完全に治まったら、シスぺラクリームの塗布時間(5~10分)や使用回数(1日おき)を減らして使用を再開します。乾燥の兆候がない場合は、数週間かけて15分まで徐々に時間を延ばすことができます。
シスペラは安全ですか?
システアミンは、もともと人間の体内に高濃度で存在する物質です。
シスペラはノンコメドジェニックですか?
Cyspera®は、アクネジェニック性やコメドジェニック性のテストを行われていません。
白斑がある状態でシスペラを使用した場合、相互作用はありますか?
白斑は予測不可能な疾患であり、その病態生理学は科学文献でに十分に解明されていません。白斑を引き起こす潜在的な誘因として複数の仮説が提唱されていますが、研究では、免疫系の変化が皮膚のメラノサイトを攻撃して破壊することで白斑を引き起こすことが強く示唆されています。
チロシナーゼは免疫系の構成物質ではなく、メラノサイトのメラニン生成活性化に関与する酵素ですが、このチロシナーゼは汎発型白斑の主要な自己抗原として機能しています。チロシナーゼが活発化しすぎること(というより超高濃度になること)による色素増加が白斑の原因または悪化につながるという説もあります。
システアミンと白斑との間に相互作用は認められていません。なお、システアミンはチロシナーゼの活性を低下させることにより、原理的には白斑のリスクを低減させる可能性もあります。
シスぺラ使用中に肌が黒くなってきた場合の対処法は?
不顕性炎症によって肌が黒くなり、色素沈着が起こることがあります。シスぺラの使用を2週間中止し、1日数回の保湿を行うことをお勧めします。シスペラクリームの塗布時間(5~10分のみ)および/または使用頻度(1日おきに1回)を下げて使用を再開して下さい。赤みの兆候がない場合は、数週間かけて15分まで徐々に時間を延ばすことができます。
シスぺラを16週間塗布しても改善が見られない場合は?
患者さんによっては、皮膚に炎症がある場合があります。日焼けなどが奏功率に悪影響を及ぼし、最適な結果を得るためにはより長い治療期間が必要となる場合があります。
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