今日(もう日付けが変わって昨日だが)の午前中に
短期の過酷なレンコン堀りの仕事が終了し、
最後の最後にも酷く不愉快なことがあって、
追い帰されるように職場だった畑をあとにし、
逃げ出すようにバイクで帰って、
そのまま息を殺すようにして夕方まで過ごした。

 

レンコンの仕事とは関係なく、
今日は奥さんとお義母さんと、
うなぎを食べに行く約束をしていた。


もうすぐ土用なので。

そこで一人4.000円くらいの
うなぎをご馳走になったが、
食べてもあまり気が晴れなかった。

 

家に戻り少し休憩したが、
昼間の不快な思い出が甦り、
落ち着かない気持ちだった。

 

勘の強いうちの奥さんが、
僕のメンタルが乱れているのに気付き、
「どうしたの?」と聞いてきた。

 

「相変わらず嫌なことがあった」と答えると、
「経験から何も学ぼうとしてないからよ」と、
わかったような口をきく。

 

僕はここ数時間考えて、
なんとか前向きに解釈しようと努力していたのだが、
やはりできなかったので、
「今日は無理でも、いつか、
このことが人生のいい思い出になる日もあるさ」と、
自分なりの結論に達したところだった。

 

そこに「仕事が終わった途端に
気分がスッキリと晴れなかったのなら、
それは経験から学べていない証拠だ」
というようなことを言われて、
さすがに気分を害してしまった。

 

「誰もが同じスピードで
経験から何かを学べるわけじゃないんだ、
そんなわかったような口をきくな!!」と、
少し強めに奥さんに言ってしまった。

 

最近の習慣で21時頃には眠くなり、
2時間ほど寝てしまった。
目覚めて起きてきたら日付けが変わっており、
レンコン畑で起きたことも
「昨日の出来事」になってしまっていた。

 

レンコン畑の悪夢の日々も、
昨日のこと、過去のこと、
林静一の「赤色エレジー」の
最後のシーンの絶望的ともとれるセリフ
「でも明日になれば、朝がくれば、
苦しいことなんか忘れられる、
昨日もそう思った・・・・・」
というのをなんとなく思い出した。

 

でも僕たちは、
そんな今日を乗り越えなければならない。