古屋兎丸の「帝一の國」の映画版が、
現在公開中で、テレビとかに、
出演者がやたら出てて、
古屋兎丸もとりあえずは成功したなと、
とても嬉しく思っていました。

 

それで勢いに乗って、
ブックオフに古屋兎丸版の
「人間失格」全三巻があったので、
買ってもう一度読んでみました。

 

太宰治の「人間失格」は、
僕が卒論で研究した本で、
自分なりに「人間失格」についての
考えというのがあります。

 

太宰治の死後50年が過ぎて、
著作権がフリーになって、
太宰治の原作がやたら映画化された時期があり、
荒戸源次郎の「人間失格」もその中の一本で、
生田斗真が映画デビューした作品であるのは
知っていましたが、
個人的思い入れが強い作品であるだけに、
「人間失格」を見ることは、
なかなかできずにいました。

 

最近、映画とか映像表現とか、
テレビドラマとかに関する考えが、
前ほどかたくなではなくなりつつあるので、
この機会に自分にとってサンクチュアリであった、
「人間失格」もリミッターを外しとこうかな、と、
マンガ版も映画版も見てみたわけです。

 

マンガ版も映画版も
作者なりのアレンジが加えられていて、
以前の僕なら絶対に許せないところだったのですが、
最近はこれでもいいかなと思えつつあります。

 

古屋兎丸のマンガ版は、
時代設定もやや現代に寄せているので、
改変が加えられていても、
まあしかたないよねと思うこともできるのだが、
荒戸源次郎さんの映画版は、
時代を忠実に当時(昭和20年前後)に設定しているうえに、
原作には登場しない中原中也が出てきたり、
最後のテツ(三田佳子)とのくだりに、
かなり自由な解釈が加えられていて、
ちょっとやり過ぎじゃないかなと思いました。

 

荒戸源次郎さんって最近はどうしているんだろうと、
ウィキペディアで調べてみたら、
なんと昨年末にお亡くなりになっていました。
なのでこれ以上追及するのはやめようと思いました。