山岸涼子といえば、少女マンガ界の大御所の一人。
その山岸涼子の「舞姫 テレプシコーラ」が
約10年に渡る連載を終えて2010年10月に完結した。
僕にとって山岸涼子は、大御所過ぎて、
そして、書いているのがガチの少女マンガ過ぎて、
あまり馴染みのない作家だったのだが、
偶然「ダヴィンチ」で連載中の、
「舞姫 テレプシコーラ」の一回を読んで、
その熟練のマンガ制作技術に魅せられ、
この作品を連載終了まで追い続けることになった。
「舞姫 テレプシコーラ」は、
クラシックバレエをめぐる姉妹の葛藤と成長の物語なのだが、
山岸涼子は、バレエをテーマにした「アラベスク」を
1970年代の前半に書いている。
約30年ぶりにあらためて挑戦するくらい、
バレエというテーマは、山岸涼子にとって、
重要なテーマなのであろう。
結局バレエマンガというのは、
スポ根ものの一種であり、
そこにバレエにおきまりの、
「トウシューズに画鋲」的な、
女の嫉妬みたいな要素がふんだんに盛りこまれる、
僕の苦手とする、ベタな少女マンガの世界なのだが、
山岸涼子の熟練の技術によって、
そこに高度な精神的な物語が織り込まれており、
最後まで目が離せなかった。
やっぱりすごいなあ、ベテランって。
