「キン肉マン」の作者の「ゆでたまご」が、

嶋田隆司と中井義則の

合同ペンネームであることは知っていても、

「泉昌之」が泉晴紀と久住昌之の

合同ペンネームであることは

知らない人も多いのではないだろうか?

というか、そもそも泉昌之って誰なんだという話なのだが、

1981年に「ガロ」でデビューしているマンガユニットである。

 

美学校の赤瀬川原平の講座で同期生だった二人が組んで、

トレンチコートのハードボイルド風の男が、

夜行列車の中で弁当のおかずをどの順番で食べるか思い悩む、

という内容の「夜行」という作品を書き上げ、

メジャーマンガ誌数誌に持ち込んだのだが、

どこでも理解されず、

最後に「ガロ」に持ち込んだところ、

当時編集長をしていた南伸坊に絶賛された。

 

しかし、「ガロ」を出していた青林堂の長井勝一社長が、

合作を嫌ったため、南のアドバイスで、

正体を隠して、泉昌之というペンネームにしたのである。

 

「ハードボイルド風の男がすごく細かいコトにコダワりまくる」

という、久住の奇想天外な設定は当時とても斬新で、

その後も意表をついた設定の作品を連発した。

 

一時「泉昌之」名義は使わずに、

泉晴紀単独名義や、

久住昌之+泉晴紀名義、

久住昌之が弟の久住卓也と組んだQBB名義などで

作品を発表していたが、

最近はまた「泉昌之」でも作品を発表しているようである。