今日は母の9回目の命日でした。

 

いつの間にかそんなに月日が経っていたとは・・・。

 

 

 

亡くなった時

 

母は軽い脳卒中で入院していました。

 

それまでにも何度か別件で入院をしていたのですが

 

いつの時も 父が会社の帰りに顔を見に寄るのが

 

毎日のお決まりでした。

 

亡くなった日も父が寄って

 

「それじゃぁそろそろ帰るから」

 

と言うと

 

父のことを掴んで離そうとしなかったのだそうです。

 

「また明日 ちゃんと来るから」

 

とどうにか宥めて自宅に帰ってきたら

 

病院から急変したという電話があり

 

そのまま亡くなってしまいました。

 

脳卒中で入院していたので

 

そちらの急変だろうと

 

お医者様はあれこれ調べて

 

どうにかしようとして下さったそうですが

 

腹部大動脈瘤破裂でした。

 

元々 腹部に大動脈瘤があるのは

 

他の病院の検査でわかっていたのですが

 

”位置が悪く取るに取れない、

 

破裂してしまったらどうしようもない”

 

と聞いていたのだそうです。

 

もしお医者様が早くに大動脈瘤破裂に気付いたとしても

 

きっとどうすることもできなかったのだと思います。

 

 

父からその話を聞いた時

 

一番驚いたのは

 

母が父を引き留めたということでした。

 

生前の母は誰か甘えることが下手で

 

自分の弱さを決して見せない人でした。

 

父に対しても同じで

 

自分の感情を表に出すことなく

 

強がって平気を装うのが常でした。

 

でも父のことが大好きなのは

 

私にはすごく伝わってきていました。

 

(だって同じ性格ですから)

 

その母が父に帰って欲しくないと表現したとは。

 

 

最期の最期に甘えることができたのかな。

 

大好きなお父さんに甘えられてよかったね、お母さん。

 

今はそちらで独り占めしているのかな。

 

お父さんの手をしっかりと掴んで

 

もう離したらだめだよ。

 

そして素直に自分の気持ちを表してね。

 

 

南無阿弥陀仏